
家賃は管理会社からきちんと振り込まれているし、大きなトラブルの連絡もなく順調。
そうなると、「今のままで問題ないだろう」と感じ、物件を見直す機会は自然と少なくなっていきます。
実際には、順調に見える物件でも、家賃相場や募集条件、修繕計画などを少し見直すだけで、将来の収益や売却のしやすさが変わるケースがあります。
私たちも管理をお任せいただいているオーナー様へ定期的に状況をご報告しながら、その時々の市場に合わせたご提案をしています。
今回は、賃貸経営を長く続けるために、年に一度確認しておきたい「健康診断」のポイントをご紹介します。
「しばらく見直していないな」と感じたら、一度お気軽にご相談ください。今の賃貸市場や物件の状況を確認しながら、オーナー様に合った選択肢をご案内いたします。
目次
年に一度は「賃貸経営の健康診断」を

人間が受ける健康診断は、悪いところを見つけるためだけのものではありません。
今の自分の状態を知り、必要なら早めに手を打つためのものです。
私たちは、賃貸経営も同じだと考えています。
何か問題が起きてから動くのではなく、今の物件がどんな状態にあるのかを、年に一度くらいのペースで確認してみる。メンテナンスの必要性があれば、早期に実施しておく。それだけで、大切な資産を長持ちさせることができます。
賃貸経営の健康診断|定期的に確認したい5つのポイント

「賃貸経営の健康診断」という言葉が聞きなれないかもしれませんが、難しいことは何もありません。見ておきたいのは、次の5つのポイントです。
① 家賃は今の相場に合っていますか?
オーナー様とお話していると、「今の入居者さんが退去したら、次は家賃を上げて貸せそうですか?」というご相談をよくいただきます。
特に東京23区は、数年前と比べると万単位で家賃相場が上がっています。今すぐ募集の予定がなくても、「もし今日退去になったら、この家賃で募集できますよ」という目安は、一年に一度くらい確認しておくことをおすすめしています。
また、10年近く入居中の物件では、周辺相場と比べると家賃がかなり低くなっていることも。
もちろん、長く住んでくださっている入居者様に、そのまま住み続けていただきたいという考え方も一つの経営判断です。
しかし、「更新のタイミングで5,000円だけお願いしてみようかな」「今回は据え置こうかな」と選べるように、今の相場だけは知っておいて損はありません。
その物件や入居状況を見ながら、定期的に考えるようにしましょう。
② 空室リスクは高くなっていませんか?
賃貸経営において特に避けたいのが「空室リスク」です。
ここで見ておきたいのは、単純な空室期間や空室率ではなく「今の物件がどれだけ選ばれやすい状態か」という点です。
- 周辺に新築物件やリノベーション済み物件が増えていないか
- 入居希望者が求める間取りになっているか
- 入居希望者が重視する設備が、いつの間にか変わっていないか(宅配ボックスやインターネット無料など)
- 募集条件や写真が、数年前のまま更新されていないか
こうした変化は、住んでいるオーナー様ご自身では気づきにくいものです。
募集図面や写真は、一度作ったら長く使い回されがちですが、周辺の競合物件は少しずつ入れ替わっています。最近は、AIを活用して募集写真や紹介文を工夫する会社もあります。
今の魅力が、今の基準で伝わっているかどうかは、きちんと確認しておきたいところです。
③ 修繕は後回しになっていませんか?
私たちが管理変更のご相談をいただく中で、意外と多いのが、「今の管理会社から、何年も修繕の提案を受けたことがない」というお話です。
何でも交換すればいいというわけではありませんが、小さな不具合を「もう少し様子を見よう」と繰り返しているうちに、結果として修繕費が大きくなってしまうケースもあります。
壊れてからではなく物件の状態を見ながら、「今はまだ大丈夫」「今回は直しておきましょう」と、その都度一緒に考えていくことで、長く安定した賃貸経営につながります。
私たちは、修繕だけをご提案する管理会社ではありません。
「このままだと周辺物件に埋もれてしまいそうですね。」
「ここを少し変えれば、もっと選ばれる物件になりますよ。」
そんなご提案を日々行っています。
必要なところにはしっかり投資し、不要なところにはお金をかけない。その積み重ねが、家賃の維持や資産価値の向上にもつながります。
④ 今の売却額がいくらくらいか知っていますか?
私たちは売却する予定がなくても、定期的に価格を確認しておくことをおすすめしています。
不動産業界では「幻の含み益」という言葉があります。
売却して初めて利益になるため、実際には資産価値が大きく上がっていても、ご自身では気づいていない状態のことです。
実際に査定してみると、「こんなに高く売れるとは思わなかった」というケースもあります。
そのまま売却して、売却益を頭金に、より資産価値や収益性の高い収益物件へ買い替えられたオーナー様もいらっしゃいます。資産を育てるためのステップアップとして活用する方法です。
もちろん、査定したからといって売らなければいけないわけではありません。
「この金額なら売る」「この金額なら、もう少し持っておこう」の判断ができるようになるだけでも、査定を受ける意味はあるはずです。
⑤ 出口戦略を考えていますか?
家賃が順調に入っていると、まだ売るタイミングではないと感じるかもしれません。
「今はまだ売らないから、査定もしなくて大丈夫です。」とおっしゃるオーナー様も多くいらっしゃいます。
しかし、管理会社だからこそ知っておいてほしいことがあります。それは、不動産には「今なら高く評価される」というタイミングがあるということです。
例えば、近隣で再開発が進んでいたり、投資家から注目されるエリアになっていたり、家賃相場の上昇によって収益物件として評価されやすくなっていたり。こうした市場の変化は、オーナー様ご自身では気づきにくいものです。
私たちは管理だけでなく売買も行っているため、「今、このエリアは活発に動いている」「今後さらに需要が伸びそう」といった市場の空気感も日々感じながらご提案しています。
家賃相場を定期的に確認するように、物件の資産価値も定期的に確認しておくことをおすすめします。
一つでもチェックが付いたら相談のタイミングです
以下のうち、当てはまるものはありますか。
家賃を2年以上見直していない
今の募集条件や写真を正確に把握していない
修繕提案を受けた記憶がない
今売るといくらになるか知らない
今後の方針(持ち続ける・売る・相続する)を決めていない
一つでも当てはまるものがあれば、一度状況を確認してみることをおすすめします。
すべてに自信を持って答えられるオーナー様は、実はそれほど多くありません。
健康診断と同じように、賃貸経営も「今の状態を知ること」がすべての第一歩です。
管理会社を変える前提でなくてもかまいません。
「うちの物件は、今どんな状態なんだろう。」もしもそんな疑問をお持ちでしたら、お気軽にご相談ください。
最後に
人が健康診断を受けるように、賃貸経営も定期的に今の状態を確認することが大切です。
大きなトラブルが起きていなくても、見直すことで収益改善につながるポイントが見つかることもあります。
「まだ売る予定はない。」
「管理会社を変えるつもりもない。」
そんなオーナー様でも、物件の健康診断を受けることで、これからの賃貸経営に役立つ新しい選択肢が見つかるかもしれません。
「しばらく見直していないな」と感じたら、一度お気軽にご相談ください。今の賃貸市場や物件の状況を確認しながら、オーナー様に合った選択肢をご案内いたします。





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