
「貸すべきか、売るべきか」
マイホーム・収益物件を問わず、物件をお持ちの方からのご相談でよく耳にする質問です。
- 転勤が決まって、今の部屋をどうするか考えないといけなくなった方
- 子どもが独立して部屋が余り、「自分は賃貸に移って、今の家は貸すか売るか」と考え始めた方
- 相続で急に物件を持つことになった方
- 不動産投資を続ける中で、資産整理や組み替えを考え始めた方
ご相談のきっかけはさまざまですが、本当に知りたいことは共通しています。
「自分のケースでは、貸すのと売るのと、どちらが向いているのか」ということです。
賃貸経営の知識がない方に向けて、今回はご相談で実際にお伝えしている判断の軸を5つ、できるだけかみ砕いてお話しします。
「貸す」と「売る」の両方を比較したい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
目次
判断基準1:「貸す」と「売る」結局どっちが得?

まず気になるのはここですよね。
貸し続けた場合の家賃と、今売った場合に手元に残るお金。単純にどちらが多いか、という話です。
不動産投資では、「インカムゲイン(家賃収入)」と「キャピタルゲイン(売却益)」のどちらを重視するかが、資産運用の考え方の一つになります。
ご自宅でも収益物件でも、この考え方は共通です。将来的に手元へどれくらいお金が残るのかを比較して判断しましょう。
インカムゲインを見て、「毎月黒字だから貸したほうが得」と即断するのは危険です。
管理費、固定資産税、この先の修繕費や諸経費。ここまで引いた「本当の手取り」で比べないと、思い描いていた数字と現実がズレてしまいます。
| チェックポイント | 見るべき数字 |
|---|---|
| 築年数 | 25年前後なら、外壁や設備の更新時期と重なりやすい |
| 今後の修繕見込み | 数年以内に大きな出費が来るか |
| 周辺相場との差 | 今の家賃が適正か、下がる余地があるか |
築浅で修繕がしばらく発生しないなら、多少家賃が下がっていても持ち続けたほうが有利なこともあります。
逆に、築25年前後だと表面上の家賃は悪くなくても、この先の修繕費を織り込んだ途端、収支状況がガラッと変わることも珍しくありません。
転勤で「とりあえず貸してみよう」と決める方はとても多いですが、ここは緻密な試算が必要です。なんとなくの感覚で決めてしまうと、数年後に「思ったより残らなかった」となりかねません。
正直、この試算には管理の中身を知っている側の肌感覚が要ります。
何年後にどんな修繕が来そうか。今の家賃は相場に対して高いのか安いのか。ここが曖昧なまま数字だけ並べても、机上の空論で終わります。
判断基準2:リフォームはする?しない?

外壁塗装、屋上防水、給排水管の更新など、高額な修繕が近づくと、ここで判断が分かれます。
やれば家賃や資産価値を維持できる。でも当然、先行投資でまとまったお金が必要です。
- 外壁塗装だけでも200〜300万円ほど
- 給排水管の更新まで含めるとさらに膨らむことも
修繕前に売れば、この出費は避けられます。ただし、今度は「これから修繕が必要な物件」として価格に響いてきます。
どちらが得かは、実はケースバイケースです。
和室を洋室に変えただけで想定家賃が数万円上がった事例もあれば、リフォームは一切せず、写真と募集条件を見直しただけで成約スピードが大きく改善した事例もあります。
直せば必ず得をする、というものではありません。立地と需要にどれだけ効くか。ここの見極めが全てです。
この判断基準1・2は、特に重要なポイントです。
判断基準3:この先も自分や家族が住む予定はある?

相続で相談に来られる方と、子どもが独立して部屋が空いた方。この二つ、実はよく似た悩みを抱えています。
不動産は、現金のようにきれいには分けられません。相続人が複数いれば、「誰が引き継ぐか」「現金化しておくべきか」という話が必ず出てきます。
物件を持ったまま相続すると、維持管理や賃料の分配について、相続人同士で初めて意見がぶつかることもあります。
子どもが独立して家が広すぎると感じている方も、悩みの形は同じです。
- 今の家に住み続けるか
- 賃貸に移って今の家は貸すか
- 思い切って売るか
将来もらえる年金やこれからの生活費、子どもとの関係、生前贈与や相続のことなども、一緒に考えておきたいポイントです。
こうしたことは、家族構成や年齢、そのご家庭の状況によって答えが変わります。
だからこそ、「この家をこれからどうするか」「将来は誰が管理するのか」について、ぜひ一度ご家族で話し合う時間をつくってみてください。
方向性を共有しておくだけでも、貸すか売るかを判断しやすくなりますよ。
判断基準4:家賃収入で住み替え費用をまかなえる?

「子どもが独立したので、自分は賃貸に移りたい」という方から、よく聞かれる話です。
今の家を貸しに出し、その家賃で新しい賃貸の家賃をまかなう。管理を人に任せれば、実質「住み替えコストを今の家に払ってもらう」形になります。
もちろん、売ってまとまった資金を作り、そのお金で新しい暮らしを始めるという道もあります。
どちらが合うかは、今の家の家賃相場と、住み替え先でかかる費用。この両方を見て初めて判断できます。「なんとなく貸せば黒字になりそう」で動いてしまうと、空室が続いたときに手元に残らない、ということも起こります。
もう一つ見落としがちな視点

ここまでの4つ、実は共通点があります。
「今の管理状況」と「売却の実勢価格」。この両方を知らないと、精度の高い比較にならないんです。
そして、実はここが多くの方がつまずいているポイントです。
管理会社に聞けば「持ち続けましょう」と言われますし、売却の営業に聞けば「売りましょう」と言われます。
どちらの言い分を信じればいいのか分からなくなる。
賃貸のことも売却のこともよく分からないまま、二つの窓口を行ったり来たりして比較する。
この時間が、想像以上に労力を使います。
弊社では、賃貸管理と売却仲介のどちらにも対応しています。
そのため、「貸した場合」と「売った場合」の両方を比較しながら、それぞれのメリット・デメリットをご説明しています。どちらか一方だけをご提案するのではなく、お客様の状況に合わせて一緒に考えられることが、私たちの強みです。
管理戸数は1,500戸超、入居率は98%。家賃収入や空室状況、修繕の履歴を日常的に把握している担当者が、そのまま売却の実勢価格も試算します。
専門用語を並べられて置いていかれることもありません。一つの窓口で、「貸すとどうなるか」「売るとどうなるか」を並べて見せる。この体制だから、初めての方にも偏りのない比較をお届けできると思っています。
まとめ
売るか貸すかは、勢いで決めるものじゃありません。
転勤、独立、相続。きっかけは人それぞれですが、比べるべきものは同じです。
- 家賃収入
- 売却価格
- 修繕費
- この先の暮らし方
すべてを考慮して、初めて自分なりの答えが見えてきます。
知識がなくても大丈夫です。まずは今の家賃収入と売却価格、並べてみるところから始めてみませんか。
弊社では、管理も売却も、同じ窓口でご対応しております。「貸す」と「売る」の両方を比較したい方は、ぜひお気軽にご相談ください。






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