
- 募集開始から1か月経つのに、入居者が決まらない。
- 内見はあるのに、申し込みにつながらない。
- 管理会社に聞いても「もう少し様子を見ましょう」と言われる。
そんな状況に、心当たりのあるオーナー様は多いのではないでしょうか。なかなか入居者が決まらない物件には、たいてい候補から外される理由があります。
そこでこの記事では、仲介の現場で実際に聞かれる入居希望者の声をもとに、選ばれない物件に共通する特徴を整理しました。「なぜ自分の物件が決まらないのか」の手がかりが見つかるかもしれません。
| この記事でわかること |
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目次
- 入居者が決まらないのはなぜ?
- 問い合わせがない
- 内見はあるが申し込みがない
- 申し込み後にキャンセルされる
- 「ここはちょっと…」選ばれない物件に多い内見時の反応【入居者の声】
- 「写真で見た印象と違いました」
- 「建物に入ったとき、少し不安になりました」
- 「このにおいは入居までに消えますか?」
- 「家具を置くと狭くなりそうです」
- 「水回りの汚さが気になります」
- 「隣や上の階の音が気になります」
- 「駅から実際に歩くと遠かったです」
- 「初期費用が思ったより高いですね」
- 「セキュリティ面が少し心配です」
- 仲介会社にも紹介しにくい物件がある【営業担当者の声】
- 物件の魅力を説明しにくい
- 内見の手配に時間がかかる
- 募集条件が分かりにくい
- 問い合わせへの返答が遅い
- 1か月決まらなければ3つの数字を見る
- まとめ
入居者が決まらないのはなぜ?

入居者が決まらないときは、まず「問い合わせ」「内見」「申し込み」のどの段階で止まっているかを明確にしましょう。
どのステップで止まっているかによって、考えられる原因が違うためです。
問い合わせがない
ポータルサイトには掲載されているのに、そもそも反響がない。
この場合は、「室内を見てもらう前の段階」でつまずいています。
【候補から外れる要素】
- 家賃、初期費用、立地、築年数などで検索候補から外れている
- 写真や物件情報を見た時点で、問い合わせるほどの魅力を感じてもらえていない
- 掲載情報が更新されておらず、検索結果で目立ちにくくなっている
- 掲載媒体が少なく、物件を見てもらえていない
- 物件を掲載している仲介会社が少ない
内見はあるが申し込みがない
ネット上で候補に残ったから内見につながったものの、現地を見て外されているケースです。
内見者のなかには、「第一候補は別にあるけれど、念のためこちらも見ておこう」というような方もいます。そのため、内見が入ったからといって、その場ですぐに申し込みが入るとは限りません。
しかし、第一候補として見に来た方から申し込みが入らないときは、写真と現地のギャップが原因になっている可能性があります。
【候補から外れる要素】
- 初期費用、入居可能日、入居条件などが合っていない
- 内見日時の調整や鍵の手配に時間がかかり、そのあいだに気持ちが離れる
- 室内だけでなく、共用部分、周辺環境、におい、音なども判断材料になる
- ポータルサイトの掲載写真より、実際の室内が劣って見えた
- 駅までの距離や近隣の雰囲気がイメージと違った
申し込み後にキャンセルされる
申込後にキャンセルされる理由は、物件以外にもあります。いざ決めるとなると、初期費用や毎月の家賃を見て不安になり、考え直す方もいます。
また、家族に反対された、恋人とうまくいかなくなったなど、本人の事情で引っ越し自体がなくなることも珍しくありません。
【候補から外れる要素】
- 初期費用の総額が予算を超えていた
- 契約条件や特約、仲介店の対応・説明に不安を感じた
- 家族や同居人に反対された
- 第一候補だった物件に空き・キャンセルが出てそちらを選ばれた
空室が続く原因が分からない、管理会社から具体的な提案がないとお悩みのオーナー様は、ぜひ一度ご相談ください。物件の状況を整理し、入居者に選ばれるための改善策をご提案します。
「ここはちょっと…」選ばれない物件に多い内見時の反応【入居者の声】

ここからは、内見時や内見後に入居希望者が口にするマイナスポイントを紹介します。
どれも「鉄板」というほど、よく聞かれる言葉です。
「写真で見た印象と違いました」
「写真で見たより暗い」
「想像していたより狭かった」
「意外と古い」
私たち不動産業者は、なるべく天気のよい日にポータルサイトの掲載写真を撮影します。そのため、内見日が雨や曇りだと、写真よりも室内が暗く見えてしまうのです。
また、一般的に室内がきれいに見える場所や角度を選んで撮ります。そして掲載枚数が限られる中で、なるべく映りが良いものを選びます。
さらにポータルサイトの写真は、部屋全体が映るように少し離れた位置から撮るため、細かな汚れや傷まではわかりにくいものです。
ところが、内見ではクロスの汚れや建具の傷、フローリングの劣化などを間近で見ることになります。写真では目立たなかった部分も実際にはよく見えるため、「思っていたより古い」と感じられてしまいます。
【マイナス POINT】
- 広角撮影や明るさの調整で、現地とのギャップが大きくなっている
- 古い写真が使われ、現在の内装や設備と食い違っている
- 写真で期待させすぎると、現地での落胆につながる
空室だからと、電気の契約を止めてしまうオーナー様もいます。しかし、内見は昼間だけではなく、仕事終わりの夕方や夜に入ることもあります。
照明がつかない真っ暗な部屋では、それだけで印象はよくありません。ここは節約するところではないと考え、募集期間中は電気を使えるようにしておきましょう。
「建物に入ったとき、少し不安になりました」
「夜に帰ってきたら、ちょっと怖そう」
「ほかにどんな人が住んでいるんですか?」
「部屋はいいけど、共用部が気になります」
内見する方は、室内だけを見ているわけではありません。建物に入った瞬間から、「ここへ毎日帰ってくる自分」を想像しています。
たとえば、廊下が暗ければ、夜に一人で歩く場面を想像して不安になるでしょう。ゴミ置き場や駐輪場の乱れは、「住んでいる人のマナーは大丈夫かな」と懸念されます。
こうした不安は、室内を見ている間も残ります。部屋そのものは条件に合っていても、最後に「もう少し他も見てみます」と言われる理由になってしまうのです。
【マイナス POINT】
- ポストにチラシがたまり、管理されていないように見える
- 廊下や階段が暗く、夜の帰宅に不安を感じる
- ゴミ置き場や駐輪場から、入居者のマナーを心配される
- 共用部分の私物やゴミが、そのまま放置されている
その場では何も言わなくても、「入居後に何かあったとき、きちんと対応してもらえるのかな」と、管理面まで不安に思われてしまいます。
「このにおいは入居までに消えますか?」
「たばこのにおいが残っている」
「排水口が少し臭う」
「エアコンをつけたらカビ臭い」
においを気にされる方は、意外と多くいます。写真では伝わりませんが、内見で部屋に入った瞬間に気づかれてしまいます。
原因は、たばこやペット、カビ、排水口などさまざまです。長く空室になっていたため、部屋ににおいがこもっているだけのこともあります。
夏場に多いのが、排水口から上がってくる下水のにおいです。空室中は水を使わないため、排水口にたまっている水がなくなり、においが上がってくることがあります。
内見前に水を流し、換気してからの案内を心掛けたいところです。
もう一つ気をつけたいのがエアコンです。暑い日の内見時にエアコンをつけたところ、カビ臭い風が出てくることがあります。
入居希望者からすれば、「このままクリーニングせず、使うことになるのかな」と気になるでしょう。
【マイナス POINT】
- 部屋に入った瞬間、たばこやペットのにおいがする
- 排水口から下水のようなにおいが上がっている
- 芳香剤のにおいが強く、何かを隠しているように感じる
- エアコンをつけるとカビ臭い風が出てくる
ペットやたばこのにおいが強く残っているなら、原状回復の際に業者による脱臭を行っておきたいところです。
エアコンも、案内前に一度確認してみてください。臭うようなら、ここは費用を惜しまずクリーニングしておきましょう。
「家具を置くと狭くなりそうです」
部屋の使いやすさは、専有面積の数字だけでは分かりません。
「ベッドを置いたら、ほとんど通れなくなりそう」
「この広さだとソファは置けないですよね」
「柱がなければよかった…」
何も置かれていない部屋は広く見えますが、入居希望者はベッドやソファ、テレビ台などを頭の中で置きながら室内を見ています。収納が少ない部屋では、タンスや棚を置く場所まで必要になります。
【マイナス POINT】
- 柱や梁の出っ張りが多く、家具を壁につけて置けない
- 窓や扉が多く、家具を置ける壁が少ない
- 冷蔵庫や洗濯機を置く場所が狭い
- ベッドやソファを置いたあとの通り道を確保しにくい
- 収納家具を追加すると、居室がさらに狭くなる
最近では、DIYで壁面収納を増やし、部屋を広く使えるように工夫するオーナー様もいます。収納が少ない物件では、こうした工夫が入居の決め手になることもあります。
「水回りの汚さが気になります」
「洗面台の古さがちょっと…」
「このお風呂を毎日使うのは少し気になる」
「同じ家賃なら、水回りが新しい部屋のほうがいい」
特に水回りは、毎日使う場面を想像しやすい場所です。設備そのものが問題なく使えても、変色や目地の黒ずみが残っていると、古い印象は拭えません。
すべて新品にする必要はありませんが、近隣の同じ家賃帯で水回りを交換した物件があれば、どうしても見比べられます。
【マイナス POINT】
- 浴槽や洗面ボウルに変色が残っている
- ゴムパッキンや目地の黒ずみが目立つ
- 水栓や換気扇だけ古く、室内から浮いて見える
- 清掃済みでも、生活感や前の入居者の使用感が残っている
- 家賃が同程度の物件と比べ、水回りの古さが目立つ
設備を丸ごと交換できない場合でも、水栓や便座、鏡など一部分を替えるだけで印象が変わることがあります。
落とせない黒ずみや変色を、そのまま「清掃済み」で済ませてよいかは、一度現地を見て判断したいところです。
「隣や上の階の音が気になります」
「上の階の足音は、いつもこんなに聞こえますか?」
「隣の人の話し声が少し気になります」
「夜はもっと音が響きますか?」
木造物件に多いですが、内見中に上の階から「ドン」と音がすると、少し気まずい雰囲気になることがあります。入居希望者は、一度聞こえただけでも「これが毎日続くのかな」と気になってしまうからです。
音は、隣や上の階からだけでなく、車や電車、近くの店舗、エレベーターなど、意外なところから聞こえることもあります。また、昼間は静かでも、夕方や夜になると状況が変わる物件もあります。
【マイナス POINT】
- 上階の足音や扉を閉める音が響く
- 隣室の話し声やテレビの音が聞こえる
- 窓を閉めても車や電車の音が入る
- エレベーターや給排水設備の音が気になる
何度も音を指摘されるなら、「仕方がない」で済ませず、一度現地で確認してみましょう。時間帯や音の出どころが分かれば、できる対策も見えてきます。
「駅から実際に歩くと遠かったです」
「駅徒歩10分と書かれていたけど、もっとかかりました」
「坂道が意外と急で、毎日歩くのは大変そう」
「夜は街灯が少なくて暗そうですね」
駅から物件まで実際に歩いてみると、募集図面の数字より遠く感じることがあります。坂道や信号、踏切があるだけでも、歩いたときの負担は変わります。
また、通勤だけでなく、帰りにスーパーやコンビニへ寄れるかも見られています。駅に近くても、毎日の動線が不便なら候補から外れることがあります。
【マイナス POINT】
- 駅までの道に坂や信号、踏切が多い
- 夜になると暗く、人通りも少ない
- 雨の日に歩きにくい道がある
- スーパーやコンビニが帰宅途中にない
- 募集図面から受ける印象と、実際の負担に差がある
駅から遠いことは変えられませんので、最寄りのバス停や自転車での所要時間、買い物に便利な道など、別の選択肢を伝える工夫をしてみてください。
「初期費用が思ったより高いですね」
「家賃は予算内だったんですが……」
「最初にこんなにかかるとは思いませんでした」
「初期費用はカードで払えますか?」
部屋を気に入っていても、見積書を見たあとに連絡が途絶えることがあります。敷金や礼金だけでなく、保証料、火災保険料、鍵交換費用などが重なり、想定より高くなってしまうためです。
入居希望者は、金額だけでなく支払い方法も確認しています。初期費用のカード決済に対応していれば、現金を一度に用意する負担を減らせます。
反対に、現金払いや銀行振込しか選べないことで、申し込みを迷う方もいます。
【マイナス POINT】
- 敷金や礼金が周辺の物件より高い
- 保証料や鍵交換費用などの項目が多い
- 募集時点で初期費用の目安が分からない
- 月額保証料やサポート費用が別にかかる
- 初期費用のカード決済に対応していない
内見までは入るのに申し込みが少ない場合は、初期費用の金額だけでなく、支払い方法も確認してみましょう。
カード決済に対応しているなら、募集図面やポータルサイトに載せておきたい情報です。
「セキュリティ面が少し心配です」
「この辺りは、夜でも人通りがありますか?」
「1階なので、バルコニーの低さが気になります」
「防犯カメラは付いていないんですか?」
単身女性や小さな子どものいる家庭では、部屋の広さや設備と同じくらい、防犯面も気にされます。オートロックがあっても、共用玄関が開いたままになっていたり、外から部屋の中が見えたりすれば安心できません。
設備をすべて新しくするのは難しくても、建物の周りを明るくする、伸びた植栽を整えるなど、すぐにできることもあります。
【マイナス POINT】
- エントランスや駐輪場が暗い
- 1階の室内や洗濯物が外から見えやすい
- 防犯カメラやモニター付きインターホンがない
- 共用玄関や裏口の施錠が甘い
- 植栽や塀で死角ができている
防犯設備があれば、募集図面やポータルサイトにもきちんと載せておきましょう。せっかくの安心材料も、入居希望者に伝わらないのはもったいないです。
仲介会社にも紹介しにくい物件がある【営業担当者の声】

入居希望者に見てもらう前に、そもそも仲介業者の紹介候補から外されていることもあります。
特に引っ越しの多い時期は、案内や手配のしやすい物件が優先されやすい傾向があります。
物件の魅力を説明しにくい
- 競合物件と比べたときの強みがはっきりしない
- 募集図面にアピールポイントが書かれていない
- 写真や設備情報が不足している
- 「どんな人に合う物件か」を説明できない
仲介担当者も、すべての物件を事前に見に行っているわけではありません。
多くの担当者はサイトに載っている写真や間取り、設備を見ながら、お客様に紹介する物件を探します。
だからこそ、ネット上で魅力が伝わらない物件は、紹介する候補からも外れやすくなります。
内見の手配に時間がかかる
- 鍵を管理会社まで取りに行く必要がある
- 内見のたびに担当者の立ち会いが必須
- 内見予約への返答に時間がかかる
- 当日や営業時間外に案内できない
仲介担当者は、1日に何件もの物件をまとめて案内します。そのため、鍵の受け取りや立ち会いに時間がかかる物件は、内見の予定に組み込みたくない、というのが本音です。
「今日見たい」というお客様も多いため、すぐに案内できる物件が優先されやすくなります。
募集条件が分かりにくい
- 初期費用の総額がすぐに分からない
- ペットや外国人、事務所利用といった条件が曖昧なまま
- 入居可能日や修繕範囲が確定していない
- 申込み後に条件が変わる可能性がある
問い合わせへの返答が遅い
- 空室状況をすぐに確認できない
- 初期費用の見積もりがなかなか届かない
- 入居日の相談への回答が遅い
返答が遅い状態が続くと、仲介会社から「あの管理会社は話が進みにくい」と思われてしまいます。
一度担当者への印象が悪くなると、次から同じ管理会社の物件を避けられてしまうこともあります。
入居者募集を任せるなら、仲介会社への対応が早く、連携の取りやすい管理会社を選ぶことも大切です。
1か月決まらなければ3つの数字を見る
募集を始めて1か月経っても入居者が決まらないなら、そろそろ「もう少し待つ」以外の動きが必要です。
まずは、閲覧数、問い合わせ件数、内見件数、申し込み件数をもとに、「反響率」「内見率」「申込率」の3つを確認してみましょう。どの段階で人数が減っているかを見ると、見直すべきところが分かります。
| 見るべき数字 | 計算式 |
| 反響率 | 問い合わせ件数÷閲覧数×100 |
| 内見率 | 内見件数÷問い合わせ件数×100 |
| 申込率 | 申し込み件数÷内見件数×100 |
- 反響率:物件ページを見た人のうち、問い合わせにつながった割合
- 内見率:問い合わせをした人のうち、実際に内見まで進んだ割合
- 申込率:内見した人のうち、申し込みまで進んだ割合
たとえば、1か月で「閲覧200件、問い合わせ10件、内見5件、申し込み0件」なら、反響率は5%、内見率は50%、申込率は0%です。
この場合は、内見時の印象や競合物件との条件差に原因がある可能性を考えます。
空室募集時、毎回同じ形でこの数値を記録しておけば、写真や条件を変えたあとの効果も確認できます。
具体的な改善方法については、こちらの記事もあわせてご覧ください。
まとめ
入居者が決まらないとき、すぐに家賃や設備だけを問題にしてしまいがちですが、実際には、問い合わせ・内見・申し込みのどの段階で止まっているかによって、原因はまったく異なります。
決まらない原因を把握して、はじめて、その物件に合った空室対策を検討できます。
ルーム・スタイルでは、ポータルサイトの反響や内見後の声、周辺の競合物件まで確認し、選ばれない原因を整理したうえでご提案しています。「募集を始めてから内見がない」「内見はあるのに申し込みにつながらない」とお悩みのオーナー様は、お気軽にご相談ください。
空室が続く原因が分からない、管理会社から具体的な提案がないとお悩みのオーナー様は、ぜひ一度ご相談ください。物件の状況を整理し、入居者に選ばれるための改善策をご提案します。





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