【ケース別】空き家の活用法おすすめ5選|収益化に繋がる選び方

「空き家を所有しているけれど、そのままにしておくのももったいないしなにか活用したい。どんな活用法がある?」
「私が持っている空き家ならどんな活用法がいい?」

相続などで家を所有することになったものの、自分で住むことはなく、親族もその家に暮らす予定がない場合、空き家になってしまった家をどうしたらいいのか悩んでしまいますよね。

結論から申し上げますと、空き家を活用するおすすめの方法は次の5つです。

【空き家の活用法5つ】

活用法手軽さ費用おすすめの人
賃貸物件として貸し出すあまり手間をかけずに空き家を活用したい
空き家を家の状態で活用したい、あまり変えたくない
民泊として貸し出す収益性の高い活用を行いたい人
オフィスや店舗として貸し出す収益性の高い活用を行いたい人
シェアハウスとして貸し出す×空き家を収益率の高い物件として活用したい方
空室コストを避けたい方
駐車場だけ貸し出す手間をかけずにすぐに収入を得たい方
家はそのまま残したい方

上記の活用法はどれもよい方法ですが、これだけを見て自分の空き家をどう活用するかを決定するのはおすすめできません。

なぜなら、家の状況や自分の状況によって、最適な活用法は変わるからです。

そこでこの記事では、自分の所有する空き家や状況に合わせて最適な活用方法がわかるように、ケース別に詳しく解説していきます。

また、よくある失敗事例から見出す空き家活用の成功のポイントもお伝えしていきます。

この記事を読み、空き家の活用法や、その選び方を知ることで、自分が所有する空き家をこれからどう活用するとよいのか、自分の状況にあった活用法を選ぶことができるようになります。

そして自分の状況にあった活用法で空き家を活用することで、家が傷むことや手入れ不足になることによるトラブルを防ぐだけでなく、収入を得ることにも繋がるのです。

ぜひ最後までお読みください。

注意!空き家をそのまま放置すると固定資産税が6倍になり罰金が科されることもある

空き家をそのまま放置し、家が荒れ果ててしまうと「特定空き家」に指定されてしまう場合があります。

特定空き家とは、「倒壊の危険性が高いなど、周囲に著しく悪影響を及ぼす」可能性があると自治体に指定された家のことです。

特定空き家に指定された場合、固定資産税の優遇が受けられなくなり、固定資産税が最大で6倍になることがあります。

さらに空き家をそのまま放置し続ければ、最大50万円の過料が科されることもあるのです。

空き家は放置せず、しっかりと活用していくことをおすすめします。

参考:政府広報オンライン「空き家の活用や適切な管理などに向けた対策が強化。トラブルになる前に対応を!」

目次

賃貸管理完全ガイド
依頼すべき理由

1. 空き家の活用法|自分の状況にあった選ぶ流れ

空き家にはさまざまな活用法があることを先ほどもご紹介しましたが、自分の所有している空き家にはどの活用法が合っているのかを選ぶのは難しいという方も多いでしょう。

空き家といっても、立地や築年数など条件が変われば、おすすめできる活用法も変わります。

また、自分自身がどれくらい手間をかけられるのか、忙しくてほぼお任せしたい方と、時間はあるから自分もしっかり関わりながら活用したいかによっても、適した活用法は変わります。

そこでこの章では、空き家の活用法を状況や条件に合わせて選ぶ方法をご紹介します。

空き家の活用法の選ぶ流れは次の通りです。

①空き家の状況を整理する

②活用にどれくらい関わりたいか考える

③要経費と収入目安を計算しておく

それぞれ詳しくみていきましょう。

1-1. 空き家の活用法を選ぶ流れ①空き家の状況を整理する

空き家の活用法を選ぶ時は、まずは自分が所有する空き家の状況を整理しましょう。

活用法を考える上で、家の状況がわからないままでは、どの活用法が適しているかが判断しにくくなってしまうからです。

空き家の状況を整理する時は、次のポイントを必ず押さえておきましょう。

【空き家の状況を整理する時に押さえておきたいポイント】

  • 立地条件(駅からの距離、観光地に近いか、学校や病院など周辺施設など)
  • 築年数
  • 家の現状(そのまますぐに住める状態か、雨漏りなと家の破損はないか)
  • 間取り
  • 駐車場台数
  • 庭木の状態(すぐに伐採などが必要ではないか、近隣に迷惑をかけていないか)

上記のポイントを紙に書くなどしてしっかりまとめます。

間取り図などは、家を建築した時の資料が残っていれば用意しましょう。

条件が整理出来たら、それに合う活用法を考えます。

例えば駅から近く、築年数が浅い空き家なら、借り手がつきやすいので住居として貸すのに適しています。
観光地に近い空き家なら、少しリフォームをして民泊として貸すのもよいでしょう。

まずは家の状況をしっかりと整理した上で、条件に合った活用法を選びましょう。

1-2. 空き家の活用法を選ぶ流れ②活用にどれくらい関わりたいか考える

家の状況をまとめたら、次は空き家の活用に、自分がどれくらい関わりたいか、手間が掛けられるかを考えていきましょう。

【空き家活用に自分がどれくらい関わりたいか】

  • ほぼすべてをお任せしたい、手間はかけられない
  • 月に数回または週に1日など短時間の作業ならできる
  • なるべく活用にも関わりたい

仕事が忙しく、あまり手が掛けられないのに自分でやることが多い活用法を選んでしまえば、空き家管理が大変すぎて休む時間も無くなってしまうことがあるからです。

逆に、せっかく活用するなら自分も関わりたいと思っているのに、管理会社などにお任せするような活用法を選んでしまえば、寂しい気持ちになるでしょう。

自分がどれくらい活用に関われるか、関わりたいかを考えておかなくては、活用し始めてから「こんなはずではなかった」と後悔することになります。

あまり手が掛けられないという方は、管理会社など間に入る会社などにお任せできる活用法を選ぶのがおすすめです。

例えば賃貸に出す場合は、管理会社を必ず入れて、家賃の入金管理や入居者への対応までお任せできるようにするとよいでしょう。

逆に、なるべく活用に関わりたい場合は、管理を自分で行うなどすることで費用を抑えることも出来ます。

自分がどれくらい空き家活用に関わりたいか、時間や手間が掛けられるかを考えて活用法を選ぶとよいでしょう。

1-3. 空き家の活用法を選ぶ流れ③必要経費と収入目安を計算しておく

空き家の活用法を選ぶ際は、必要経費と収入の目安をあらかじめ計算しておきましょう。

費用と得られる収入のバランスをしっかりと計算してから活用法を選ばなければ、必要経費ばかり支払い、思ったような収入が得られず、マイナスになってしまいます。

例えば空き家を改装して民泊にするとなると、消防設備に約30万円、内装のリノベーションに150万円~200万円、家具や寝具などに30万円~50万円、合計で200万円~300万円ほどが必要です。

民泊にして得られる収入は家の立地などによって変わりますから、民泊のサイトなどを見て、自分の所有する空き家のエリアでの宿泊費用をチェックして、おおよその金額を把握しておきます。

管理会社に任せる場合は、売り上げの10%程度が管理費として必要ですから、その経費も考慮して収支を考え、費用をねん出できるかどうか考えることが大切です。

どの活用法を選ぶ際も、費用や収入の目安を考えた上で活用法を選ぶようにしておきましょう。

次の章から紹介する活用法では、それぞれの活用法に向いている家の条件や、かかる手間、費用についても解説していきます。

自分の条件に合った活用法を選びましょう。


2. 空き家の活用法①賃貸物件として貸し出す

【賃貸物件として貸し出す】

手間管理会社に任せればあまり手間はかからない
コストリフォームする場合数十万円~、家の状態がよければ費用を抑えられる
管理会社に任せた場合は家賃の5%前後の管理費がかかる
おすすめの空き家駅近、学校や病院など周辺施設が充実している家
築浅で家の状態がよい家
おすすめの方あまり手間をかけずに空き家を活用したい
空き家を家の状態で活用したい、あまり変えたくない

空き家の活用法としてまず挙げられるのが、住居用の賃貸物件として人に貸すことです。

住むための家として貸し出すため、間取りなどを大幅に変える必要がありません。
水回りの設備などもそのまま使える状態であれば、コストを抑えることもできるのも魅力です。

2-1. 賃貸として貸し出す場合の手間

空き家を賃貸として貸し出すために必要となる手間は、

・借り手を探す
・賃貸物件としての管理業務

の2つがあります。

借り手を探すのは、賃貸物件を取り扱う不動産業者に依頼できます。

借り手が見つかった後は、賃貸物件として家賃の入金状況を管理したり、入居者への対応を行う管理業務がありますが、こちらは不動産管理会社に任せることも可能です。

ある程度、管理会社に任せることができるため、忙しく空き家の活用に手間が掛けられないという人にも適しています。

2-2. 賃貸として貸し出す場合の費用

空き家を賃貸として貸し出す場合、かかる費用は、

・空き家を賃貸用にリフォーム等する初期費用
・賃貸管理会社に管理を任せた時の管理費用

などがあります。

2-2-1. 空き家を賃貸用にリフォームする費用

空き家を賃貸として貸し出す場合、家をリフォームするかどうかで費用が大きく変わります。

築浅で、家の状態がいい場合は壁紙を変えるだけなど一部分だけのリフォームとハウスクリーニングだけにするなら、初期費用は数十万でおさまります。

ただし、お風呂やキッチンなどの水回りを入れ替えるなど、大幅なリフォームを行う場合は100万円以上の初期費用がかかるため、貸し出す前にコストを計算することが重要です。

【空き家のリフォーム費用の目安】

リフォーム内容費用目安
壁紙を変える一軒家全体で約40~70万円
床を張り替える6畳の部屋1部屋当たり8~20万円
お風呂のリフォームユニットバスの入れ替え50~150万円
在来工法のお風呂は100~200万円
キッチンリフォーム150~200万円

リフォームは費用が掛かってしまいますが、家の状態が悪いままだと借り手がつきにくいため、結局空き家のまま活用できない状態が続いてしまいます。

費用対効果を考えて、リフォーム内容を決めていくとよいでしょう。

2-2-2. 賃貸管理にかかる費用

入居者対応や家の管理を管理会社に任せた場合、家賃の5%前後の管理費用が掛かります。

ただし、賃貸管理は自分で行うことも可能です。その場合、管理費用はかかりません。

手間がかかってもコストを抑えたい方は、管理を自分で行うことも可能です。

2-3. 空き家を住居用に賃貸に出すのがおすすめのケース

空き家を賃貸として貸し出すのがおすすめなのは、空き家になってからの期間が短く、建物が傷んでいない場合や、駅近、学校周辺など住宅街として人気のエリアにある空き家の場合です。

どちらも、住居用としての需要が高いため、少し古い空き家であっても借り手がつく可能性があります。

また、空き家の活用に自分の手間をあまりかけたくない方にもおすすめです。

なぜなら、自分で賃貸管理を行わず管理会社に任せることもできるため、忙しい方でも活用が可能だからです。

駅近や築浅など家の条件がよい方、あまり自分は手間をかけずに空き家を活用したい方は、空き家を賃貸として貸し出すことを検討してみましょう。


3. 空き家の活用法②民泊として貸し出す

【民泊として貸し出す】

手間民泊としての許可を得る申請や、民泊としての条件を整えるための作業、宿泊管理や清掃などの手間がかかる
すべてを民泊の管理代行会社に任せることも可能
コスト空き家を民泊にするための準備などに初期費用がかかる(目安は200万円)
光熱費・宿泊サイトへの手数料などランニングコストもかかる
おすすめの空き家観光地の近くなど、民泊の需要が見込める立地にある
特区民泊のエリアに空き家がある
古民家など外国人観光客に魅力的な空き家である
おすすめの方収益性の高い活用を行いたい人

空き家を活用する方法の2つめは、民泊として旅行者に貸し出すという方法です。

民泊新法(住宅民宿事業法)で大幅に規制が緩和され、それまでは普通の住宅を宿泊施設として貸し出して営業することができなかったものが、手続きを行えば民泊として旅行者に貸し出すことができるようになりました。

基本的には届出を出せば、営業許可を受けることが可能です。

インバウンドの需要が高まってきており、立地などの条件によっては利益が見込める活用法です。

3-1. 民泊として貸し出す場合の手間

空き家を民泊として貸し出す場合、自治体に申請するための作業や、空き家を民泊として整えるための準備の手間などがかかります。

特に自治体への申請は、書類を整えて申請しなくてはならないため、初めての場合は大変だと感じる方が多いでしょう。

出典:国土交通省「住宅宿泊事業者の届出に必要な情報、手続きについて」

個人が民泊を始める場合、次のような書類を準備し、提出する必要があります。

出典:国土交通省「住宅宿泊事業者の届出に必要な情報、手続きについて」

また、民泊としての条件を満たすために、消火設備を設置する、寝具や家具などを整えるなどの準備も行わなくてはなりません。

空き家をリフォームして民泊を始める場合は半年ほど、リフォーム無しでも3ヶ月は準備期間がかかると考えて置きましょう。

新法民泊では、自分が住んでいない家の場合は、民泊管理会社に管理を任せなくてはならないため、民泊運営の手間はあまりかからないのがメリットです。

3-2. 民泊として貸し出す場合の費用

空き家を民泊として貸し出す場合、まずは自治体に申請するための費用や、空き家を民泊施設として整えるための費用などの初期費用が必要です。

初期費用として掛かる項目や費用の目安は、次の表を参考にしてください。

【空き家を民泊にする場合の初期費用の目安】

費用がかかる項目
費用の目安
新法民泊の申請費用20~30万円程度(行政書士に依頼した場合)
消防設備費20~30万円程度
リフォーム費用数十万~200万円程度
家具や電化製品購入費30~40万円程度
リネン類の準備費用3~5万円

民泊として営業する場合、空き家がある自治体に申請が必要です。

申請は法律に関わる部分があり、自分で行うのが難しいことが多いため、行政書士に依頼すると確実です。その場合、20~30万円程度の費用がかかります。

また、民泊として開業するためには必ず消防設備を整えなくてはなりません。消防設備費は、1軒家の場合は20~30万円程かかります。

リフォーム費用は、家の状態によっても異なります。
新法民泊であれば、キッチン・トイレ・お風呂・洗面台があれば追加設備は必要ないため、家の状態がよければあまり費用をかけずに民泊を始められます。

後は家具や家電、リネン類など、民泊として必要な物品を購入する費用が必要です。

合計すると、最低でも100万円ほどは開業費用としてかかると考えておきましょう。

3-3. 空き家を民泊にするのがおすすめのケース

空き家を民泊にするのがおすすめなのは、人が集まる都市部にある空き家や、観光地の近くなど宿泊需要が見込める立地にあるケースです。

また、民泊には「特区民泊」と「民泊新法」の2つの種類があります。

特区民泊とは、外国人観光客の増加による宿泊施設が足りない問題を解消するために定められたもので、国家戦略特区に指定された地域でのみ開業できる民泊です。

民泊新法では、営業できる日数が年間180日以内とされていますが、特区民泊では上限がないのが大きな違いです。

特区民泊が開業できるのは、東京都大田区、大阪府、大阪市、北九州市など一部の地域に限られていますが、所有する空き家がある地域が指定されている場合は開業を検討してみるとよいでしょう。

特区民泊の地域でなくても、東京都内や京都、福岡など観光客が見込める立地にある場合、空き家を民泊にしても需要があるためおすすめできます。

空き家を民泊にするまでには費用と手間がかかりますが、ある程度需要が見込めるエリアにあるなら収益が見込めますから、空き家でしっかり利益を出したい方にもおすすめできます。


4. 空き家の活用法③オフィスや店舗として貸し出す

【オフィスや店舗として貸し出す】

手間借り手を探すまでは不動産会社とのやり取りが必要だが、貸してしまえばあまり手間はかからない
コストオフィスや店舗にリフォームする費用を借り手負担にすればコストを抑えられる
賃貸管理は管理会社に任せた場合、賃料の数パーセントがランニングコストとしてかかる
おすすめの空き家駅近、商店街やオフィス街に近いなど、人が集まるエリアにあるなど借り手がつきそうな立地である
古民家として貸し出せる
リフォームやリノベーションを自由にしてもいい
駐車場が広い
おすすめの方手間をかけずに空き家を活用したい方
空き家を自由に変えてもらってもかまわない方

空き家を活用する方法の3つめは、店舗やオフィスとして貸し出すという方法です。

住宅として貸し出すのではなく、店舗やオフィスとして貸し出す場合、お風呂やキッチンなどは住居の時よりも重視されず、リフォームの必要性が少なくなるため費用を抑えられる場合があります。

また、リフォーム、リノベーションを自由にすることで、築年数が古くても借り手がつく可能性もあります。

空き家をオフィスや店舗として借りたいという業種はさまざまあります。

【空き家を活用する可能性がある業種】

  • 少人数の事務所
  • カフェ
  • 美容室
  • エステサロン
  • ネイルサロン
  • 放課後デイサービス
  • 小規模グループホーム

オフィスや店舗として貸し出す場合、家の間取りや設備を事業内容に合わせて変える必要があります。

家の中をある程度変えてもいいと思う場合は選択肢に入れてみてもよいでしょう。

4-1. オフィスや店舗として貸し出す場合の手間

オフィスや店舗として貸し出す場合、手間はあまりかかりません。

借り手を探すのは基本的にオフィスや店舗を取り扱う不動産会社に任せることができます。

借り手がついてからも、入居者とのやり取りは不動産会社に任せることも可能です。

あまり手間をかけずに空き家を活用したい方におすすめです。

4-2. オフィスや店舗として貸し出す場合の費用

オフィスや店舗として貸し出す場合、初期費用があまり必要ないというメリットもあります。

なぜならオフィスの場合、お風呂やキッチンといった設備はあまり必要性がないため、設備が古くてもリフォームをしなくても借り手がつく可能性が高いからです。

店舗として貸し出す場合は、借主のイメージや使い勝手がそれぞれ違うため、借主がある程度自由にリフォームやリノベーションを行う前提で貸し出せば、初期費用が必要なくなります。

初期費用をあまりかけずに空き家を活用したい場合は、リフォームやリノベーションを借主が行う形で店舗として貸し出すのもおすすめです。

4-3. オフィスや店舗として貸し出すのがおすすめのケース

オフィスや店舗として貸し出すのがおすすめなのは、駅が近い、商店街やオフィス街が近いなど、オフィスや店舗としての需要が見込める立地にある場合です。

また、古民家としての雰囲気がある空き家も、カフェや美容室などオシャレな雰囲気を求める店舗として活用されやすいでしょう。

自分であまり手間が掛けられない方の場合も、オフィスや店舗として貸し出すのは最適です。

空き家になった家の状態にこだわりがなく、自由にリフォームやリノベーションをしてもいいと考えている方にも、オフィスや店舗としての活用法がおすすめできます。

空き家を住居としてでなく、オフィスや店舗として貸し出してもいいと考えている場合は、まずは不動産会社に相談してみるとよいでしょう。


5. 空き家の活用法④シェアハウスとして貸し出す

【シェアハウスとして貸し出す】

手間シェアハウスとしての初期設備を準備するための手間がかかる
シェアハウスの管理業務も行わなくてはならないが、管理会社に任せることは可能
コストシェアハウスとして利用できるようリフォームやリノベーションをする費用がかかる
管理を管理会社に任せる場合は賃料の数パーセントがランニングコストとしてかかる
おすすめの空き家都市部など家賃が高く賃貸需要が高いエリアにある
家が広い
おすすめの方空き家を収益率の高い物件として活用したい方
空室コストを避けたい方

空き家の活用法4つめは、シェアハウスとして貸し出すという方法です。

延べ床面積が200㎡以上の場合、用途変更のための確認申請が必要となりますが、一般的な広さの空き家なら用途変更なくシェアハウスを開業することができます。

都市部など賃貸需要が高いエリアで広めの空き家がある場合、おすすめできる活用法です。

5-1. シェアハウスとして貸し出す場合の手間

空き家をシェアハウスとして活用する場合、まずは家をシェアハウス仕様に変えるための準備の手間がかかります。

また、シェアハウスを運営するために、借り手を募集し、入居者への対応や、家の管理を行う必要もあります。

出典:国土交通省「シェアハウスガイドブック」

シェアハウスの場合、入居者が多いため、普通の賃貸よりも管理の手間がかかるケースがほとんどです。

入居者間のトラブルなどが発生することもありますから、普通の賃貸よりもかなり管理業務の作業コストが高くなると考えておきましょう。

管理業務を業者に委託することもできますが、普通の賃貸と違い、対応できる業者の数が少ないため、探す手間もかかるため注意が必要です。

5-2. シェアハウスとして貸し出す場合の費用

空き家をシェアハウスとして貸し出す場合、まずは家をシェアハウス仕様にリフォームする費用が掛かります。

シェアハウスは居室それぞれに入居者が入りますから、各個室に鍵がかかるようにしなくてはいけません。

また、トイレの数を増やす、シャワールームを付けるなど、大人数が暮らしやすい設備を整える必要もあります。

【空き家をシェアハウスにするために必要な費用の目安】

費用がかかる項目費用の目安
各個室に鍵をつける1部屋当たり約3万円~4万円
シャワールーム増設20~80万円
トイレ増設40~100万円
家具や電化製品購入費30~100万円程度

また、管理を管理会社に任せた場合は管理料も必要です。

管理費用は通常の賃貸よりも対応しなくてはならないケースが多く管理が難しいため、賃料の10%から20%がかかることがあります。

5-3. シェアハウスとして貸し出すのがおすすめのケース

シェアハウスとして貸し出すのが適しているのは、都市部など若い人の賃貸需要が高いエリアにある、広めの家です。

都市部など家賃の相場が高いエリアで、ある程度広い空き家の場合、一人の貸主に貸すには家賃相場が高く、借り手がつきにくいことがあります。

そんな時、家賃を下げるのではなく、シェアハウスとして貸し出すことで、一人当たりの家賃を抑えつつ、合計の賃料でしっかりと収入を得ることができるのです。

また、1軒の家に複数の入居者を入れることで、一人出て行ったとしても完全に空室にはならず、空室リスクを下げることも出来ます。

都市部で広めの空き家を所有している方は、シェアハウスも選択肢に入れてみてください。


6. 空き家の活用法⑤駐車場だけ貸し出す

【駐車場だけ貸し出す】

手間駐車場の草刈りなど使える状態を維持する必要がある
家の管理は自分で行わなくてはいけない
コストもともと駐車場がある場合はほとんどかからない
貸し出しにサイトを利用する場合売り上げの数パーセントを支払う
おすすめの空き家都市部や観光地の近くなど駐車場の需要がある
駐車場にできるスペースがある
おすすめの方手間をかけずにすぐに収入を得たい方
家はそのまま残したい方

空き家の活用法5つめは、駐車場だけを貸し出すという方法です。

近隣に住む方などに長期契約で貸し出すことも出来ますし、最近では駐車場貸し出しの専用サイトがあり、簡単に時間単位で駐車場を貸すことも出来ます。

家よりも駐車場の方が管理の手間もなく、準備の費用がほとんどかからないのがメリットです。

6-1. 駐車場として貸し出す場合の手間

駐車場として貸し出す場合、そもそも空き家に駐車場が備わっていれば、準備がほとんどいらないというのが魅力です。

草などが生えていたり、要らないものが置いてある場合は草取りや掃除を行って、環境を整えましょう。

管理の手間も家を貸すのとは違い、あまり必要ありません。

貸し出し管理を自分で行う場合、予約管理や金銭の受け渡しなどの手間がかかりますが、駐車場貸し出しサイトに登録して駐車場を貸し出すのであれば、ほとんどサイト上で完結するため、ほぼ手間がかからないのもメリットです。

6-2. 駐車場として貸す場合の費用

そもそも空き家に駐車場が備わっている場合、初期費用はかからないケースがほとんどです。

駐車場ではなく、空き家の庭を駐車場として整備する場合は、植木を伐採したり、モルタルや砂利を敷く費用などが掛かります。

費用の目安は次の通りです。

【庭を駐車場にするために必要な費用の目安】

費用がかかる項目費用の目安
庭木を撤去する1本当たり5千円~5万円程度
ブロック塀を撤去する10~15万円
地面にモルタルを敷く自動車1台分で20万円程度
地面に砂利を敷く自動車1台分で5~10万円程度

また、駐車場貸し出しサイトを利用した場合は、利用料の30~50%程度の手数料がかかります。

ただし、利用者がいない場合は費用がかからないことが多いため、ランニングコストもあまりかからないのがメリットです。

6-3. 駐車場として貸し出すのがおすすめのケース

空き家を貸すのはまだ準備ができていないけれど、少しでも活用したいという場合は駐車場だけでも貸すのがおすすめです。

もともと備わっている駐車場を貸し出すのであれば、準備に費用や手間がかからず、すぐに活用が可能です。

駐車場貸し出しサイトを活用すれば、貸出業務もほとんどお任せできます。

空き家の維持費用を少しでも得たい場合は、とりあえず駐車場だけでも貸してみてはいかがでしょうか。


7. 空き家を活用する時によくある失敗事例

空き家を活用したい!と思っても、契約不足や準備不足で失敗してしまうこともあります。

今持っている空き家活用をしようと思っている方は、ほとんどが不動産のプロなどではなく、空き家活用を行うのが初めてという方も多いでしょう。

そんな時、あまり考えずに活用しようとしてしまうと、思ってもみなかった費用がかかったり、トラブルが起きたりして、失敗してしまうことがあるのです。

そこでこの章では、空き家を活用する時によくある失敗事例を紹介します。

【空き家を活用する時によくある失敗事例】

  • 初期費用をかけすぎて収支がマイナスになってしまう
  • 管理の負担が大きすぎる
  • 借り手がつかない
  • 周辺住民とトラブルになる

参考にすることで、地震の空き家活用を成功させていきましょう。

7-1. 空き家活用の失敗事例①初期費用をかけすぎて収支がマイナスになってしまう

空き家活用の失敗事例としてまず挙げられるのが、賃貸に出すためにリフォームやリノベーションを行う費用を掛けすぎて、家賃収入とのバランスが崩れ、収支がマイナスになるケースです。

古い家のままでは借り手がつかないと考え、ついはりきってキレイにリフォームやリノベーションを行ってしまうことがあります。

しかし、リフォームやリノベーションにかかった費用が大きすぎると、家賃収入では費用を支払いきれず、収支がマイナスになってしまうことがあるのです。

家の家賃相場は、立地や築年数、家の広さでおおよそ決まります。

まずは所有する空き家のあるエリアの同条件の家の家賃を賃貸情報サイトなどで調べて、家賃収入の目安を立てましょう。

その上で、リフォームやリノベーションに掛けられる予算を決め、予算内で行うと失敗しにくくなります。

空き家の活用計画を立てる時は、必ず費用と収入のバランスを考えて計算しておきましょう。

7-2. 空き家活用の失敗事例②管理の負担が大きすぎる

空き家活用の失敗事例2つめは、管理の負担が大きすぎて、自分の限界を超えてしまうというケースです。

特にシェアハウスの管理を自分で行う方は、管理の負担が大きく限界を感じてしまう可能性があります。

なぜなら、シェアハウスは大勢の人が一緒に暮らす住居形態のため、住民同士のトラブルが起きる可能性が大きいからです。

入居者同士のトラブルは、放置すると退去リスクを高めますから、間に入り解決していく必要があります。

また、シェアハウスは共有設備を利用する人数が多い分、設備の不具合が起こる可能性も高くなり、設備管理のコストや負担も大きくなることがあります。

あまりに手間がかかる場合、シェアハウスを維持するのが難しくなってしまうこともあるのです。

管理の負担が大変そうだと思う場合は、あらかじめ管理会社に任せるなど対策しておくことをおすすめします。

7-3. 空き家活用の失敗事例③借り手がつかない

空き家活用の失敗事例の3つめは、自分が所有する空き家への需要を見誤り、思っていたように借り手がつかないということです。

住居用に貸し出す場合、民泊として貸し出す場合、オフィスや店舗として貸し出す場合、シェアハウスとして貸し出す場合、どれも借り手がつかなければ収入を得ることはできません。

もし活用するために初期費用を支払って投資していれば、借り手がつかないままではマイナスのままになってしまうのです。

これを防ぐためには、まずは自分が所有する空き家の立地や家の状態をしっかりと見極め、需要があると思われる活用法を選ぶことが大切です。

自分ではなかなか需要が見極められないという方は、不動産会社などのプロに相談するのもよいでしょう。

7-4. 空き家活用の失敗事例④周辺住民とトラブルになる

空き家活用の失敗事例の4つめは、周辺住民とのトラブルが起きることです

特に民泊を行う場合は注意が必要です。

なぜなら民泊は、毎回違う宿泊者が利用し、中には外国から来た方など日本の住宅地のマナーをあまり知らない方もいるからです。

住宅街で夜中に大音量の音楽を流してしまったり、屋外にゴミを放置してしまうといったトラブルが起こることもあります。

周辺住民から苦情が多く入るようでは、民泊の運営に影響が出ることもあるのです。

これを防ぐためには、まず空き家を民泊として活用する前に、周辺住民の方に挨拶と説明を行うことが大切です。

また、民泊で宿泊する方に対して分かりやすい多言語のルールブックを作成するなどし、トラブル防止を行うようにしましょう。


8. 賃貸として活用する場合は不動産会社選びが重要

空き家を賃貸として貸し出す場合は、不動産会社選びがとても重要です。

なぜなら、住居として貸し出す場合であっても、オフィスや店舗として貸し出す場合であっても、借り手がつかなければ結局活用できないからです。

不動産会社があまり動かず、客付け力が低ければ、賃貸として貸し出そうとしても、なかなか借り手が見つかりません。

そのまま借り手がつかない状態が続いてしまえば、空き家である期間は長くなり、家はどんどん傷んでいきます。

結局、空き家は活用できないまま、放置することになってしまうのです。

これを防ぐためには、客付け力があり、適切なアドバイスを行ってくれる不動産会社を選ぶ必要があります。

客付け力がある不動産会社なら、空き家の状態に合わせた借り手をしっかりと見つめることが可能です。

また、所有する空き家の需要や、適正な家賃、効果的なリフォームやリノベーションなどをしっかりとアドバイスしてくれるため、空き家の価値を高めて、より高い家賃収入を得ることにも繋がります。

賃貸で空き家活用を行おうと考えている時は、客付け力があり適切なアドバイスをくれる不動産会社を選びましょう。

空き家の活用法でお困りなら、私たちルーム・スタイルにお任せください!

ルーム・スタイルは、東京都の平均空室期間では約4.5ヶ月であるのに対して、最短1日、平均1ヶ月で入居者様獲得という客付け力を誇ります。

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賃貸だけでなく、リノベーションや売却なども手掛けていますので、お客様の所有する空き家に最適なご提案をさせていただくことが可能です。

客付け力のある不動産会社をお探しなら、ぜひ、私たちルーム・スタイルにお気軽にご相談ください。


9. まとめ

空き家の活用法についてご紹介しました。

空き家の活用法としておすすめなのは次の5つです。

【空き家の活用法5つ】

活用法手軽さ費用おすすめの人
賃貸物件として貸し出すあまり手間をかけずに空き家を活用したい
空き家を家の状態で活用したい、あまり変えたくない
民泊として貸し出す収益性の高い活用を行いたい人
オフィスや店舗として貸し出す収益性の高い活用を行いたい人
シェアハウスとして貸し出す×空き家を収益率の高い物件として活用したい方
空室コストを避けたい方
駐車場だけ貸し出す手間をかけずにすぐに収入を得たい方
家はそのまま残したい方

それぞれの活用法は、手間や初期費用などが異なります。

自分に合った活用法を選ぶことで、無理なくしっかりと空き家を活用し、収入を得ることにも繋がるのです。

ぜひこの記事を参考に、所有する空き家を活用してください。

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