
「上の階なら水害の心配はない」と思っていませんか?実は、自分の部屋が浸水しなくても、普段どおりの生活ができなくなることがあります。
水害時に生活を続けられるか、購入前に確認しておきたい3つのポイントをルーム・スタイルが紹介します。
気になるマンションの水害リスクに不安がある方は、購入を決める前にルーム・スタイルへご相談ください。確認すべき点を一緒に確認し、安心して住まいを選べるようお手伝いします。
| この記事でわかること |
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水害は上層階も他人事ではない

自分の部屋が浸水していなくても、建物自体が被害を受けると、マンションでの生活に支障が出ることがあります。
浸水するかどうかだけでなく、被災後も住み続けられるかという視点も大切です。
断水や停電で日常生活ができなくなる
マンションには、各戸に水を届ける給水設備や、電気を供給する受電設備があります。これらが地下や1階にある場合、水に浸かって上の階でも断水や停電が起こることがあります。
2019年の台風19号では、神奈川県川崎市の武蔵小杉で、タワーマンションの電気設備が浸水しました。停電と断水が長引いた例として、よく知られています。
- 照明もエアコンも使えない
- 給水ポンプが止まり、水が出ない
- トイレや風呂も使いにくくなる
他にも、帰宅しても手を洗えず、お風呂に入ることもできません。また、真夏にエアコンが使えなくなると、室内でも熱中症の危険があります。命を守るために、涼しく過ごせる場所へ一時的に避難する必要もあるでしょう。
電気や水が使えないだけで、自宅での生活は一気に困難になります。
エレベーターが止まる
電気が止まれば、当然エレベーターも動きません。高層階の住人ほど、階段の上り下りはきついものです。
復旧まで数日かかることもあり、その間は外出のたびに階段で往復する必要があります。
たとえ買い物へ行けても、飲料水や食料など重い荷物を抱えて階段を上らなければなりません。
共用部分の修理費は誰が負担する?
エントランスや共用設備の修理費は、管理組合が負担します。つまり、住民が毎月積み立てている修繕積立金などが使われます。
| 被害を受けた場所 | 費用を負担する人 |
|---|---|
| 自分の部屋の中 | 自分(保険の対象になることも) |
| 電気室やポンプなどの共用設備 | 住民全員(修繕積立金など) |
| エントランスや廊下 | 住民全員 |
水害による修理費が必要になり、修繕積立金だけでは足りなかった場合、住民に追加の負担が求められることもあります。
自室が無事だったとしても、共用部分の修理費は自分にも関わってくるのです。
購入前には、修繕積立金の残高や共用部分の保険で水害を補償できるかも確認しておきましょう。
確認① 大雨でも自宅まで安全に帰れるのか

マンション自体に被害がなくても、帰宅できないことがあります。購入前に、「自宅周辺の道」も確かめておきましょう。
そのマンション、大雨で道路が水浸しになるかも?
水害は川の氾濫だけではないんです。大雨で下水道などの排水が追いつかず、雨水が道路にあふれ、冠水することがあります。この現象を「内水氾濫」といいます。
内水氾濫による道路の冠水は、マンションへの行き帰りにも影響します。購入前には、建物だけでなく、最寄り駅までの道や周辺道路の浸水リスクも確認しておきましょう。
ハザードマップは自宅から駅まで確認する
豪雨では、電車の運休や道路の冠水によって、自宅に帰れなくなる人が出ています。2026年の千葉豪雨では、駅や周辺施設で一夜を過ごす人の姿もありました。
そのため、ハザードマップでは、マンションの場所に加えて、毎日使う道も必ず確認しておきましょう。
| 確認する場所 | 見るポイント |
|---|---|
| マンションの敷地 | 浸水の深さの想定 |
| 最寄り駅までの道 | 冠水しやすい場所はないか |
| 勤務先や学校へのルート | 迂回できる道はあるか |
| 避難所までの道 | 浸水想定区域を通らないか |
契約前の重要事項説明でも、水害ハザードマップ上の物件の位置を説明します。ただし、説明を聞くだけで終わらせず、自分の目でも見ておくことも重要です。
内見では周辺の道も歩いてみる
内見では、部屋を見るだけでなく、最寄り駅までの道も歩いてみましょう。地図と実際の道を見比べると、気づくこともあります。
- 駅から自宅までの道に坂を下った先のくぼ地がないか
- 線路や道路の下を通る低い道がないか
- 「冠水注意」の看板や過去の浸水深を示す表示がないか
- いつもの道が通れないときに使える別のルートがあるか
不動産会社の担当者にも、周辺道路の過去の冠水状況を聞いてみてください。
確認② 部屋だけでなく建物全体が水害に備えているか

自分の部屋に水が入らなくても、駐車場や共用設備が被害を受けると、暮らしに影響します。購入前には、建物のどこから水が入りそうか、設備を守る備えがあるかも確認しましょう。
車を持つ人は駐車場の浸水対策も見る
車が水につかると、動かなくなることがあります。買い替えとなれば、大きな出費です。
| 駐車場のタイプ | 水害で気をつけたいこと |
|---|---|
| 地下駐車場 | 水が流れ込みやすい |
| 平置き(屋外) | 周辺が冠水すると車が浸かる |
| 立体・機械式 | 地下部分に水がたまることがある |
マンションの駐車場では、以下の点を確認してみましょう。
- 地下駐車場の入口に雨水が流れ込みやすい傾斜がないか
- 出入口に止水板や防水扉があるか
- 大雨の前に車を移動するルールや移動先が決まっているか
1階を選ぶなら道路と床の高さを比べる
庭が使えることや、階段を使わずに出入りできることは、1階の魅力です。
ただし、内見では室内の使いやすさに加えて、道路との高さの違いにも目を向けてください。
- 部屋の床は、前の道路よりどれくらい高いか
- 玄関や庭側の窓に、雨水が流れ込んできそうな場所はないか
- 共用エントランスには、止水板などの備えがあるか
なんとなくで選んだ数センチの差が、被害の有無を分けることもあります。図面だけで決めず、現地でよく確かめてください。
見た目だけではわかりにくければ、「道路と床の高さはどれくらい違いますか」と担当者に聞いてみてください。
電気室や給水設備の場所も確認する
購入前には、電気室や給水ポンプの場所と、浸水を防ぐ備えを確認してみてください。
内見で分からない場所は、担当者を通じて管理会社に聞いてもらうよう依頼しましょう。
- 電気室や給水ポンプが地下や低い場所にないか
- 設備を水から守る止水板や防水扉があるか
- 非常用発電機はどこにあり停電時に何が使えるか
非常用発電機は、共用設備への電力供給に限られる場合もあります。各住戸で使えるのかも含めて、確認しておきましょう。
確認③ 夜間でも対応できる体制なのか

どんなに設備が整っていても、動かす人がいなければ役に立ちません。いざというときに動ける管理かどうか、ここで見分けます。
止水板を設置する人が決まっているのか
止水板があると聞くと、安心する方もいるでしょう。
止水板とは、大雨などで水が建物に流れ込むのを防ぐため、エントランスや駐車場の出入口などに設置する板のことです。マンションによっては、倉庫などに保管し、大雨が予想されるときに取り付けます。
ここで本当に確認したいのは「止水板を誰が、いつ置くのか」です。
- 設置する担当者が決まっているか
- 夜中や休日でも対応できる体制か
- 使い方の訓練を、実際にしているか
マンションに常駐の管理者がいない場合、夜中の大雨には誰も動けないこともあります。
過去に浸水した場所は対策されているか
過去に被害があった建物だからといって、悪い物件というわけではありません。大切なのは、その後どうしたかです。
- 浸水があったか、あったなら場所はどこか
- 同じ被害を防ぐ工事をしたか
- その内容が、総会の議事録などに残っているか
浸水対策がどこまで進み、何が課題として残っているのかをしっかり確認しておきましょう。
修理費と避難の備えはどうなっているか
最後に、お金と人の備えを見ます。ここが弱いと、被害のあとの立て直しが遅れます。
| 確認するもの | 見るポイント |
|---|---|
| 修繕積立金 | 大きな修理に耐えられる額がたまっているか |
| マンションの保険 | 共用部分の水害が補償の対象か |
| 防災マニュアル | 水害の場合の動き方が書かれているか |
| 備蓄品 | 飲料水や簡易トイレがあるか |
管理規約や総会の議事録は、購入前に見せてもらえます。遠慮せず、お願いしてみてください。
まとめ|間取りや価格と一緒に水害への備えも確かめよう
マンション選びでは、価格や間取り、日当たりなどに目が行きがちです。けれど、大雨や台風が増えている今、水害への備えも同じくらい大事な判断材料になります。
最後に、今回の3つの確認をおさらいしましょう。
- 大雨の日も、家に安心して帰れる場所か
- 部屋だけでなく、建物全体が水害に備えているか
- 夜中の大雨にも、対応できる管理か
どれも、少しの手間で確かめられることばかりです。気になる物件が見つかったら、このチェックを持って内見に行ってみてください。
この記事を読んでみても、気になるマンションの水害リスクをどう確かめればよいか迷う方は、ルーム・スタイルへお気軽にご相談ください。購入前の不安を一緒に整理し、納得して住まいを選べるようお手伝いします。





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