海外赴任の準備でやること17つを3ヶ月~1周間前の時系列で紹介!

「海外赴任が決まった!何を準備したらいいの?」

はじめて海外赴任が決まり、これから3ヶ月〜半年後には海外生活を行うことになったあなたは、かなり不安ではないでしょうか?

海外赴任の準備は、慣れない手続きや子供の学校のことなど、やるべきことが多くて、何からはじめればいいのか迷ってしまいますよね。

結論からお伝えすると、海外赴任の準備は早めにはじめるものと、直前で間に合うものを把握すればうまく乗り切れます。

下記のリストで3ヶ月前~1周間前までに準備することを、項目別にまとめました。
ぜひ参考にしてください。

上記のように、海外赴任の準備を時間軸に沿って行うことで、効率的にタスクを管理し、必要な手続きや準備を適切なタイミングで完了できるでしょう。

とはいえ、はじめての海外赴任で不安は誰でも感じるものです。

そこで、今回の記事では、海外赴任でやるべき準備と共に、実際に海外赴任を経験した人のリアルな声も紹介します。

この記事のポイント
  • 3ヶ月前から始めるべき17の項目を、わかりやすく時間軸で解説
  • 海外赴任の経験者からリアルなアドバイスを得られる

新しい環境への不安は当然ですが、事前準備と現地サポートできっと乗り越えられます。
早速準備を始めましょう!

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1.海外赴任が決まったら必要な準備

まずは、海外赴任で必要な準備を、3ヶ月前から1週間前の時系列で確認しましょう。

詳しい内容や、準備の流れは、各項目をクリックすると確認できます。

※海外赴任の準備で会社が用意・負担する内容は会社により異なります。詳細は会社に確認してください。


2.海外赴任3ヶ月前にやるべき8つの準備

まずは、海外赴任の3ヶ月前になったら、下記の準備をはじめましょう。

会社が準備または費用を負担してくれるものもあります。事前に会社に確認してから、準備をはじめてくださいね。

2-1.パスポートの準備

初めに、パスポートの準備を行いましょう。

すでにパスポートを持っている方も、下記の2つをよく確認してください。

  • 有効期限
  • 残存期間(赴任先の国で一定の期間が必要な場合がある)

残存期間が足りない場合は、パスポートの有効期限内でも更新する必要があります。

新規申請と更新の手続きは、ほぼ同じです。ここでは、パスポートの新規申請方法の流れを説明します。

パスポートの申請は、オンライン申請と窓口申請の2種類です。

  • オンライン申請:24時間365日申請可能。窓口に出向くのは1回で済む。
    ※マイナンバーカードがなければ使用できない

  • 窓口申請:窓口に2回行かなければならない

2-1-1.オンライン申請

パスポートをオンラインで申請すると、窓口に出向くのは1回で済みます。
また、24時間365日申請できるので、時間と手間を大幅に節約できるメリットがあります。

必要なもの
  • マイナンバーカード
  • マイナポータルアプリ
  • 戸籍謄本(原則簡易書留にて郵送)
  • 手数料(受け取り時)

オンライン申請は、マイナポータルアプリをダウンロードして行ってください。

  1. マイナポータルアプリにログイン
  2. 「パスポートの取得・更新」をクリック
  3. 「パスポートを取得する」をクリック
  4. パスポートを受け取る窓口を選択
  5. 顔写真のセルフィ撮影
  6. 署名のスキャン
  7. 申請者情報を入力
  8. マイナンバーカードの読み取り
  9. 署名用電子証明書を付与し、申請データを提出
  10. マイポータルに記載されている交付予定日から6ヶ月以内に、窓口で手数料を支払って受け取り

オンライン申請の詳細はこちら:マイナポータル公式サイト

2-1-2.窓口申請

パスポート窓口申請は、担当者に直接質問や確認ができる安心感があり、写真撮影や各種証明書の確認など、申請手続きをスムーズに進められるメリットがあります。

また、記入方法の指導や各種相談にも対応してくれるので、はじめて申請する方や不安な方におすすめです。

必要なもの
  • 申請書(ダウンロード)
  • 戸籍謄本(6ヶ月以内)
  • 住民票の写し
  • 写真(パスポート用)
  • 本人確認書類(マイナンバーカード、運転免許証など)
  • 手数料分の収入証紙及び収入印紙(受け取り時)

窓口申請は、住民登録している都道府県の役場で行います。

  1. パスポート申請窓口へ書類を提出
  2. 受理書の受け取り
  3. 申請から1週間ほど後に、手数料収入証紙及び収入印紙を受理書に貼って提出
  4. パスポートの受け取り

パスポートを更新する場合は、現在有効のパスポートが必要です。
パスポート申請にかかる手数料は、以下の外務省の表で確認できますよ。

出典:外務省「パスポート(旅券)発給申請の手数料」

2-2.ビザの準備

海外赴任するためには、海外で働くための就労ビザが必要です。

就労ビザは会社が用意することが多いです。
しかし、就労ビザ申請に必要な、卒業証明書や職務経歴書などは、会社から提出を求められるでしょう。

主な国の就労ビザについての情報を一覧にまとめました。

国名就労ビザの種類主な必要条件主な必要書類その他の注意点
アメリカLビザ、Hビザなど管理職または役員専門知識原則大卒以上、就業内容に応じた学位、職務経歴、実績などDS-160在留カード卒業証明書、職務経歴書など就労ビザのほかに就労許可(I-129S)が必要。年間のビザ発行数に制限がある
中国Zビザ原則4年制大卒以上、2年以上の関連実務経験職務経歴書、卒業証明書、前職の在職証明書、犯罪経歴証明書、健康診断書など就労ビザのほかに、入国してから就業許可証と居留許可の申請が必要
オーストラリア482ビザ特定の職種で2年以上の職務経験、IELTSスコア職務経歴書、卒業証明書、英語試験結果、犯罪経歴証明書、健康診断(条件付き)など2~4年間滞在可能
タイNon-ImmigrantB VISA、スマートビザなど専門性または管理者経験、基本月収50,000バーツ以上、など職務経歴書、卒業証明書、健康診断書、タイ現地法人の登記簿の写しなど農業・漁業など39業種については外国人の就労が禁止
シンガポールEP、S Pass 専門・短大・4年生大学卒、給与基準を満たした収入など職務経歴書、卒業証明書、健康診断書など事前のオンライン申請と入国後の面接が必要
マレーシアEP、プロフェッショナルパス、レジデンスパス専門、大卒以上、資格・実務経験(学歴によって異なる)、最低月額給5,000リンギットなど職務経歴書、卒業証明書、健康診断書、雇用契約書など就労ビザ申請には、入国許可証(Entry Approval Letter)が必要
インドネシアIMTA大卒・専門卒以上、5年以上の職務経験、60歳未満、など職務経歴書、健康診断書など就労ビザのほかに、ビザ発給許可(VTT)、滞在許可(KITAS)が必要

必要条件に満たなくても、就労ビザがもらえるケースもありますので、詳細は各国のホームページなどでご確認ください。

2-3.予防接種

海外に渡航する際に、予防接種の証明書が必要です。

予防接種は、

  • 会社
  • お子様の学校

などで必要なものが変わるため、確認しましょう。

また、予防接種は、渡航の2~3週間以上前には完了するよう、早めの準備が必要です。
ただし、これまでに受けた予防接種で、医師に相談して抗体がある場合、接種は不要です。

ここでは、厚生労働省が提供している、主要地域の予防接種の目安をご紹介します。

地域A型
肝炎
B型
肝炎
狂犬病日本
脳炎
麻疹
風疹
水痘破傷風インフルエンザ・新型コロナ
北アメリカ
(アメリカ・カナダなど)
推奨検討推奨検討検討推奨
東アジア
(中国・韓国など)
推奨検討検討検討推奨検討推奨推奨
豪州・ニュージーランド推奨検討推奨
東南アジア
(シンガポール・タイなど)
推奨検討検討検討推奨検討推奨推奨
ヨーロッパ推奨検討推奨

引用元:厚生労働省「海外渡航のためのワクチン(予防接種)

予防接種の内容については、以下の表を参考にしてください。

ワクチン名接種回数接種間隔有効期限(目安)備考
A型肝炎(国産)3回2~4週間後に2回目24週間後に3回目約5~10年6ヶ月以上滞在の人は6ヶ月目に追加接種で5年以上の効果あり
(輸入)2回6~12ヶ月後に2回目約20年
B型肝炎3回4週間後に2回目20~24週間後に3回目約10~20年
狂犬病3回(国産)4週後に2回目6~12ヶ月後に3回目約2年狂犬病発生地域で犬に噛まれた後も接種が必要
(輸入)7日後に2回目21日または28日後に3回目約5年
日本脳炎3回1~4週間後に2回目12ヶ月後に3回目約4~5年
麻疹2回4週間以上後に2回目生涯小児期に2回ワクチンを受けた方、麻疹にかかった方は不要
風疹2回4週間以上後に2回目生涯定期の予防接種で2回ワクチンを受けた方、風疹にかかった方は不要
水痘2回28日以上後に2回目約20年13歳以上で水痘の免疫がない人
破傷風3回3~8週間後に2回目12~18ヶ月後に3回目
約10年3種混合ワクチン接種者は20歳前半位までは接種不要
インフルエンザ1回約5ヶ月
新型コロナワクチン2回~ワクチンの種類により異なる
不活化ポリオ3回4~8週間後に2回目さらに6~12ヶ月後に3回目1975年から1977年生まれの人はポリオの免疫が低いため、要検討
黄熱病1回接種後10日目から生涯黄熱予防接種証明書が発行証明証提示が必要な国あり(アルゼンチン、ブラジルなど)
予防接種の注意点
海外赴任する国によっては、黄熱病など証明書が入国の条件になっている予防接種もあります。

【黄熱病の証明書が必要な国】

  • ウガンダ

  • ガーナ

  • コートジボワール

  • コンゴ共和国

  • ブルキナファソ

  • 南スーダン

  • アンゴラなど

【黄熱リスク国を経由して移動する渡航者は証明書が必要な国】

  • オーストラリア

  • シンガポール

  • タイ、中国

  • フィリピン

  • インドカンボジア

  • コスタリカ

  • サウジアラビアなど

感染流行はその都度変化します。最新情報は、渡航先の在日大使館などで確認してください。

2-4.現地語レッスン

海外赴任の準備で欠かせないのは、現地語のレッスンです。

海外赴任の可能性がある本人だけでなく、その家族もできるだけ早めに現地語のレッスンを開始することを、強くおすすめします。

意思疎通ができないと、仕事でも日常生活でも不安を感じるだけでなく、生活にも影響が及んでしまうからです。

現地語の学習方法は、いくつかあります。それぞれの特徴を以下の表にまとめました。

独学語学学校オンラインレッスンコーチングレッスン
学習内容教科書・参考書などで学習CDやYouTube、アプリを利用通学して対面レッスン40分~60分程度のレッスン好きな場所でオンラインのレッスン会話が中心専属コンサルタントのレッスン1日数時間の自主学習
費用安い高い安いかなり高い
習得内容文法やリスニング力実践力実践力総合力
特徴教材やアプリを利用して、自分のペースでインプット学習ができる資格のあるプロの講師から対面で英語を学べる外国人講師とインターネットを通して、場所を選ばず英語が学べる海外の生活や仕事に役立つ言語スキルを短期間で重点的に学べる
おすすめの人文法や単語など、英語の基礎を身につけたい人対面で英語を話すことに慣れておきたい人実践で話す日常英会話レベルのスキルを身につけたい人短期間に仕事で使える高度なスキルを身につけたい人

現地でスムーズに適応するためにも、自分に合う学習方法を見つけて、できるだけ早く現地語のレッスンを開始してください。

2-5.現地での生活情報集め

事前に、現地での生活イメージをするためにも、情報集めを行いましょう。

  • 生活環境(住居、医療機関、安全で便利なエリアなど)
  • 仕事環境(企業文化、服装、現地社員との接し方など)
  • 文化習慣(食事、宗教、マナーなど)
  • 子育て環境(教育機関、習い事、日本語補習校など)
  • 言語環境(現地言語の必要性、日本語話者の多さなど)

情報を集める方法は、次の4つがあります。

  • 前任者や経験者に聞く

  • 関連本を読む

  • ネットで調べる

  • SNSで現地在住の人の情報を見る

個々の情報に偏りがある場合もあるため、複数の方法で意見を集め、客観的な視点で情報を検証したほうがいいでしょう。

POINT!外務省は、次のように各国の海外安全情報を発表しています。

外務省「海外安全ホームページ」で赴任国をクリックすると、その国の危険度や、テロ、感染症の発生状況などが確認できます。

事前に情報を集めて、現地で危険な場所には近づかないよう気をつけてください。

2-6.現地の学校や保育園の調査

海外赴任で子どもを帯同する場合、もっとも重要なことが現地での学校や園の調査です。

海外赴任の場合、子どもの学費の全額から一部は会社が補助してくれることが多いです。

ただし、学費の高いインター校など、自己負担が発生するケースもありますので、事前に会社に確認したほうがいいでしょう。

海外の学校や保育園は、主に下記の3種類があります。

海外の学校へ通うことは、語学力向上や国際的な視野を広げるなど、多くのメリットがあります。
一方、学校のシステムや方針が合わない、ついていけないなど、デメリットも存在します。

子供に合う学校を選びためにも、可能なら前任者に聞きましょう。
前任者がいない場合は、ネットで情報を集めたり、現地のエージェントに相談してください。

また、海外の学校では、子どもが馴染めずに追い込まれてしまうリスクもあります。

前に対応するためにも、海外の学校へ通う場合は、準備をしっかり行ったうえで、下記のように万が一学校が合わなかった場合の準備もしましょう。

  • 相談できる学校の生活担当者を確認する
  • 別の学校も調べておく
  • いつでも帰国できる準備をしておく

2-7.退学届の提出

海外赴任に子どもを連れて行く場合、学校へ連絡して退学届を提出する必要があります。

退学届の用紙は、殆どの場合学校で用意されています。

▼退学届の例(横浜市立東永谷中学校

学校は生徒が退学する前に、転入先への必要書類を作成する必要があります。

海外赴任が決まったら、できるだけ早めに連絡すれば、スムーズに手続きが進められるでしょう。

2-8.配偶者の職場への退職連絡

海外赴任に帯同する場合、仕事を持つ配偶者は職場を退職する必要があります。

退職届を出すタイミングは、退職の1か月前が一般的といわれています。
しかし、上司へ退職を申し出るのは、できるだけ早めに伝えるほうがいいでしょう。

とくに、配偶者の海外赴任に帯同など、やむを得ない理由の場合は、退職を伝えても職場で気まずくなることは殆どありません。

それよりできるだけ早めに伝える方が、業務に支障をきたさず、円満退社に繋がります。


3.海外赴任2ヶ月前にやるべき4つの準備

続いて、海外赴任の2ヶ月前になったら、はじめるべき準備を解説します。

順番に見ていきましょう。

3-1.航空券の予約(会社用意)

海外赴任の航空券は多くの場合、会社が準備してくれます。

ただし、費用を会社が負担する代わりに自分で予約する場合もあります。
あらかじめ準備が必要か会社に確認したほうがいいでしょう。

自分で準備する場合は、下記の3つの方法があります。

航空券を予約する際は、それぞれのメリットとデメリットを比較して、自分に合った方法で予約しましょう。

マイル情報を忘れずに!
海外赴任は、マイルを貯めたり、特典航空券を利用したりする絶好の機会です。

会社が航空券を予約する場合でも、マイルの情報を入力してもらうよう忘れず伝えてください。

3-2.住居の手配(会社用意)

住居の手配は、現地に会社が所有している、またはすでに契約している物件がある場合、とくにやることはありません。

しかし、会社が用意したエージェントを通し、予算内に自分で選ぶ場合もあるでしょう。

住居を選ぶ場合、次の項目を伝えると、希望の物件が見つかりやすくなります。

  • 希望の広さと間取り(寝室や浴室の数など)
  • 希望の設備(プールやジムなど)
  • 必要な家具や家電
  • 希望のエリア(スーパーの近く、スクールバスが来る場所など)
  • インターネット環境
  • ペット飼育可否

可能であれば、実際に物件を内覧するのがベストです。
ご主人だけ先に出発して、住居を決めるのもおすすめです。

また、ビデオカメラで内覧する方法もあります。
気にいるか不安な場合は、できるだけ契約期間を短めにしておけば、現地で引っ越しもできます。

3-3.荷物の準備(引越し業者は会社が用意)

海外赴任の2ヶ月前から、少しずつ荷物の準備をはじめましょう。

引越し業者は、会社が用意してくれる場合が多いです。

まずは、引越し業者に連絡して、海外に持っていける最大の量を確認した後に、持っていく・持っていかないものを決めましょう。

現在は、大きな都市であれば、日本の食品や製品がなんでも手に入ります。
日本からどうしても持っていかないければいけないものは多くありませんが、その中で荷物の中に入れておくといいものを、いくつかご紹介しておきます。

  • 変換アダプタ
  • 変圧器
  • 使い慣れた化粧品
  • 医薬品
  • コンタクトレンズ
  • 除菌シート
  • 虫除けスプレー
  • 防虫剤
  • 折りたたみ傘

海外で購入できるものもありますが、自分に合うものを探すのに時間がかかったり、日本製の方が優れていたりするため、荷物の中に入れておくことをおすすめします。

3-4.自宅の管理

海外赴任で自宅を空ける場合は、空き家の管理が必要です。

誰も住んでいない家は、劣化が進みやすくなります。
そのため、定期的に管理してくれる、信頼できる人を探さないといけません。

主な空き家の管理方法は、以下の2つです。

  • 家族や知人に管理してもらう
  • 留守宅管理サービスを利用する

定期的な管理を受ければ、一時帰国や本帰国の際に、住む場所を心配する必要がなくなります。

空き家でも毎月の固定費が発生!
空き家でも毎月の固定費を支払い続けなければなりません。

海外赴任が2〜3年以上に及ぶ場合は、自宅を賃貸にだすという選択肢もあります。

賃貸の場合、家の管理が不要だけでなく、光熱費を削減できます。
さらに、毎月の家賃収入を住宅ローンや固定資産税の支払いに充てられるので、家計の負担を軽減できるでしょう。

自宅の賃貸価格の目安を知りたい方は、以下のフォームで問い合わせてみてくださいね。

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4.海外赴任1ヶ月前にやるべき3つの準備

いよいよ、海外赴任の1ヶ月前にやっておく準備を3つご紹介します。

順番に解説します。

4-1.海外保険の加入(会社用意)

長期の間海外に住む場合は、病気やトラブルに備えるため、海外保険の加入が必須です。

海外保険は、通常会社が加入してくれます。
※海外赴任1ヶ月前になっても、会社から保険の連絡がない場合は、担当者へ問い合わせてみてください。

海外は日本の数倍から数十倍の治療費が請求される場合があり、万が一の事態に備えて加入しましょう。

日本の保険会社には、海外赴任者向けの商品を扱っているところがあります。
保険会社によって、「駐在保険」「駐在・赴任保険」「海外赴任者保険」などと呼ばれています。

補償は基本的に以下のような内容です。

  • 事故による死亡や後遺障害への補償
  • 疾病による死亡への補償
  • 医療費や救援費用の補償
  • 航空機の遅延に伴う補償
  • 一時帰国時の補償
  • 家族に対する総合賠償責任補償
  • 海外での生活用品や日用品の補償

※一般的な補償内容であり、保険会社やプランによって具体的な内容が異なります。

4-2.健康診断(費用は会社持ちが多い)

6ヶ月以上海外赴任に行く場合、健康診断を受けることが法律で義務付けられています。

”事業者は、労働者を本邦外の地域に六月以上派遣しようとするときは、あらかじめ、当該労働者に対し、第四十四条第一項各号に掲げる項目及び厚生労働大臣が定める項目のうち医師が必要であると認める項目について、医師による健康診断を行わなければならない。”
引用:労働安全衛生規則第四十五条の二

必要な健康診断の内容は、以下の11項目です。

  1. 既往歴及び業務歴の調査
  2. 自覚症状及び他覚症状の有無の検査
  3. 身長、体重、腹囲、視力及び聴力の検査
  4. 胸部エックス線検査および喀痰検査
  5. 血圧の測定
  6. 貧血検査(血色素量及び赤血球数)
  7. 肝機能検査(GOT、GPT、γ-GTP)
  8. 血中脂質検査(LDLコレステロール、HDLコレステロール、血清トリグリセライド)
  9. 血糖検査
  10. 尿検査(尿中の糖及び蛋白の有無の検査)
  11. 心電図検査

ただし、医師の判断で、項目が追加されたり、省略されたりする場合があります。

健康診断は、帰国時にも義務付けられていますので、会社と相談して医療機関を受診ください。

4-3.転校書類一式の取得(1ヶ月前)

出発の1ヶ月ほど前になったら、転校するための書類を、在学中の学校から受け取りましょう。

海外赴任で海外の日本人学校へ通う場合は、以下のような書類を学校から受け取ります。

  • 在学証明書(インター・現地校の場合英文)

  • 指導要録の写し

  • 健康診断票の写し

  • 歯の検査票の写し

  • 英文の成績証明書(インター・現地校の場合)

海外の学校へ転校する場合は、保護者が現地の学校へ直接書類を提出することになります。

学校によっては、英文で発行してもらえない場合があります。
自分で翻訳して現地の日本大使館などで翻訳証明をもらうといいでしょう。


5.海外赴任1週間前にやるべき2つの準備

最後に、海外赴任1週間前になったら、以下の2つの準備を忘れないでください。

詳しく説明します。

5-1.海外転出届の提出

1年以上海外赴任をする場合、海外転出届の提出が必要です。

この手続きを行うことで、現住所での住民登録が抹消され、住民税の対象から外れます。

提出期限出国14日前~当日まで
提出先住んでいる市区町村役場
※必要書類本人確認書(運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど)
転出届(窓口で入手)マイナンバーカード
提出人本人や世帯主もしくは同一世帯の方。それ以外は委任状が必要

※必要書類は、市区町村によって異なります。あらかじめ管轄の役場でご確認ください。

提出期限内に必要書類を窓口に提出すると、住民票は除票扱いとなります。

住民票が除票されると、国民健康保険は無効です。
一時帰国の場合、全額実費となりますのでご注意ください。

1年未満の海外赴任の場合
1年未満の海外赴任の場合、転出届の提出は不要です。
ただし、引き続き行政サービスが受けられるものの、通常どおり住民税を支払わなければなりません。

5-2.現地通貨の両替

海外赴任の出発までに、必要最低限の現地通貨の両替をおすすめします。

なぜなら、海外に到着した時、空港から宿泊先までの交通費や、ちょっとした食費、チップなど、すぐに現金が必要になる場面があるからです。

このようなとき、事前に現地通貨を両替しておけば、慌てることなくスムーズに行動できます。

また、現地で両替しようとすると、時間と手間がかかります。
不慣れな土地と言葉の問題で、すぐに両替できない場合があるかもしれません。

事前に両替しておけば、そのような心配もなく、安心して赴任生活をスタートできるでしょう。


6.海外赴任体験者から準備のためのアドバイス

最後に、実際に海外赴任している方から、準備のためのアドバイスをご紹介します。

これから海外赴任される方へのアドバイスもありますので、ぜひ参考にしてください。

6-1.Aさんからのアドバイス

赴任先東南アジア
会社が準備してくれたこと
  • 航空券
  • 住居
  • 保険
  • 予防接種
  • ビザ
自分で準備したこと
  • 生活に必要なもの(食器類、衣類、収納ケースなど)
  • 学校関係

会社によっては待遇が異なる事はありますが、駐妻は他の会社の待遇(回り)と比較せず、出来る限りの事をして下さっている会社様に、感謝をして過ごして頂ければと思います。

また教育の面では、お子様をインター校へ通わせるなども容易で、英語教育にも力を入れられるでしょう。

奥様も日本に帰国した際に為になる様な資格やスキルを付けて、是非海外に来たからこそ出来る事にチャレンジしてくださいね!

6-2.Bさんからのアドバイス

赴任先東南アジア
会社が準備してくれたこと
  • 航空券
  • 住居
  • 保険
  • 予防接種
  • ビザ
  • 引越し業者の手配と費用
  • パスポート費用
  • 支度料
自分で準備したこと
  • 学校関係
  • 役所の書類
  • 住居探し
  • 当地銀行口座開設
  • 当地携帯電話契約
  • 在留届

     

一番はその土地を好きになる事だと思います。良いところを見つけていけばだんだん好きになります。
好きになれば楽しくなりますよ。

日本で一般常識と思っていたことは、世界の一般常識ではありません。
これを認識することはとても大事です。
「普通はこうだよね~」と思いがちですが、普通は世界共通ではありません。

また、私が10年以上生活しても欠かせない日本の製品は、台所洗剤とサランラップです。

このふたつはローカル品はとてもストレスが溜まるので、いつも一時帰国のときに大量買いしています。


7.まとめ

海外赴任の3ヶ月前、2ヶ月前、1ヶ月前、1週間前にそれぞれ何を準備すれば良いのか、わかりやすくまとめました。

 

海外赴任は、準備が成功の鍵となります。大変なことも、きっと楽しい思い出になるはずです。

先輩駐在員のアドバイスを参考に、しっかりと準備をして、ぜひ充実した海外生活を送ってください!

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