【アパート大家向け】防犯カメラを設置すべきか判断基準を解説

「アパートのセキュリティ対策を強化したいけれど、防犯カメラを設置するのはどうだろう?」
「防犯カメラを設置すれば、空室対策になるのだろうか?」

所持するアパートへの防犯カメラの設置について、このようにお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。結論から申し上げると、防犯カメラはアパートのセキュリティ強化になり、空室対策にも効果的です。そのため、可能であれば設置すべきであるといえます。

以下は、三菱電機ビルテクノサービスが調査した、「防犯カメラに関する意識と実態調査報告」です。防犯カメラがあることで安心する人が8割を超えています。

【防犯カメラがあることによる安心感について】

全体男性女性
安心する81.4%78.0%84.7%
安心しない18.6%22.0%15.3%

参照:三菱電機ビルテクノサービス株式会社「防犯カメラに関する意識と実態調査報告」

この調査からも防犯カメラのニーズの高さがうかがえるでしょう。

しかし、防犯カメラの設置は以下のように手間やコストがかかります。

  • 設置や維持に費用がかかる
  • 入居者のプライバシーに対する配慮する必要がある
  • 用途によって適切な防犯カメラを選ぶ必要がある

そのため、防犯カメラを設置するかは、かかる費用に対しての効果も加味しながら判断することが大切です。

この記事では、防犯カメラを設置すべき条件や必要かを判断する基準について、詳しく解説しています。お読みいただくことで、自身の保有する賃貸アパートに防犯カメラを設置すべきか決められるでしょう

また、防犯カメラを設置する際のポイントについても解説していますので、ぜひ最後までお読みください。

賃貸管理完全ガイド
依頼すべき理由

1. 賃貸アパートに防犯カメラは必須ではないが、条件に当てはまればつけるべき!

賃貸アパートに防犯カメラを設置することは必須ではありません。しかし、以下の条件に当てはまる場合は、防犯カメラの設置が有効です。

  • セキュリティを強化したい場合
  • セキュリティの低さが原因で空室率が高くなっている場合

GMO賃貸DXの調査における「大家さん重視する防犯対策」と、ネット不動産型賃貸サービス「OHEYAGO(オヘヤゴー)」 の調査における「入居者が重視する防犯対策」の上位3位は、次のような結果となっています。


参照:GMO賃貸DX「【アンケート調査】不動産所有者に聞く!賃貸不動産における防犯対策で重視するポイント5選」
PR TIMES「部屋探しで「防犯を意識する」が約9割、3人に1人が「帰宅中にこわい思い」を体験」

この結果から、まずオートロックやTVモニター付きインターフォンの設置が有効であるといえますが、すでにそれらを設置している場合は、防犯カメラは非常に有効な手段になります。

では、防犯カメラを設置した方がいい条件について詳しく解説します。

1-1. 【条件1】セキュリティを強化したい場合

すでに、オートロックやTVモニター付きインターフォンを設置しているという大家さんも多いかと思いますが、よりセキュリティを強化したい場合は、防犯カメラの設置も非常に有効な手段です。

警視庁の「生活安全の確保と犯罪捜査活動」という資料には、防犯カメラは犯罪の未然防止や犯罪発生時に的確な対応をとるために極めて有効であると記載されています。そのため、警察によって街頭に設置を拡充するとともに、民間事業者などにも設置を促進しています。

実際に、防犯カメラを設置したことで犯罪件数が減少したというデータは数多く存在します。

【防犯カメラの効果の事例】

防犯カメラ設置の事例として、警視庁の「近年における犯罪情勢の推移と今後の展望」に掲載されている、大阪府守口市のデータを見てみましょう。

守口市では、通学路等を中心として同市内全域に防犯カメラ1,000台を設置し、平成28年10月から運用を開始しました。

その結果、平成29年中の大阪府内の刑法犯認知件数の減少率は前年比12.4%だったのに対し、守口市内は前年比21.7%減少しました。これは、防犯カメラの設置が一定の効果を上げていると考えられています。

この事例は街頭に関するものですが、アパートでも同様の効果が期待できるでしょう。

1-2. 【条件2】セキュリティの低さが原因で空室率が高くなっている場合

セキュリティの低さによって空室率が高くなっていたり、空室になるとなかなか次の入居者が決まらなかったりする場合も、オートロックやTVモニター付きインターフォンなどに加えて、防犯カメラを設置することが有効です。
なぜなら、近年は防犯に対する意識が高まっており、それが部屋探しにも影響しているからです。

以下は、ネット不動産型賃貸サービス「OHEYAGO(オヘヤゴー)」 が調査した、「防犯」に関する意識調査の結果です。

出典:PR TIMES「部屋探しで「防犯を意識する」が約9割、3人に1人が「帰宅中にこわい思い」を体験」

このように、部屋探しに防犯を意識する人は、全体の約9割という結果が出ています。このことから、防犯カメラの有無は賃貸物件を探している人にとって重要な条件といえるでしょう。


2. 賃貸アパートに防犯カメラをつけるデメリットは「費用」

賃貸アパートに防犯カメラをつけると、防犯対策や空室対策ができますが、次のような費用がかかるというデメリットもあります。

  • 初期費用がかかる
  • 維持費がかかる

また、防犯カメラは以下の3パターンの導入方法があり、どれを選ぶかによって費用は大きく異なります。

【防犯カメラの導入方法の比較】

初期費用相場契約期間保証
買い切り
  • 防犯カメラ購入費:数万~数十万
  • 設置工事費(業者に依頼する場合):10,000円/1台~
なし×
レンタル
  • 設置等の初期費用:0円~
短期 
※1か月~
リース
  • 設置等の初期費用:0円~
長期 
※5~7年

 ※保証が付いているケースとオプションになるケースがある

このことから、以下を基準として導入方法を選ぶのがおすすめです。

【導入方法ごとのおすすめ基準】

買い切りアパートを長期的に経営する予定で売却はしない
レンタル短期間で売却する予定がある
リース長期的に経営しつつ、タイミングが合えば売却したい

では、費用の具体的な金額について解説します。

2-1. 初期費用がかかる:相場は0円~数十万円

防犯カメラを導入する場合、まずは初期費用がかかります。初期費用の相場は、0円~数十万円です。

【初期費用の相場】

初期費用相場
買い切り
  • 防犯カメラ購入費:数万~数十万
  • 設置工事費(業者に依頼する場合):10,000円/1台~
レンタル
  • 設置等の初期費用:0円~
リース
  • 設置等の初期費用:0円~

このように、買い切りの場合は初期費用が高額になりやすく、複数箇所に設置する場合は数十万円かかる可能性もあります。

そのため、売却の予定があったり、初期費用を工面することが難しかったりする場合は、初期費用を抑えられるレンタルやリースを利用するのがおすすめです。

【レンタルとリースの違い】

レンタルは業者と大家さんの2者間での契約、リースは販売店と大家の間にリース会社が入る3者間での契約のこと

2-2. 維持費がかかる:相場は0円~5,000円/月

防犯カメラを導入すると、月額料金などの維持費もかかります。

【防犯カメラの月額料金とメンテナンス】

 買い切りレンタルリース
月額料金かからない1台あたり2,000~5,000円/月1台あたり2,500円/月
メンテナンス自分でおこなうレンタル会社がおこなう自分でおこなう

先ほどもお伝えしたように、買い切りの場合は初期費用が高額になりますが、レンタルやリースは毎月費用がかかるため、長い目で見ると買い切りがもっとも費用を抑えられます

たとえば、防犯カメラ1台の購入と設置に10万円かかり、それと同等のもののレンタルが3,000円、リースが2,500円だったとします。それらを5年利用した場合の費用を比較してみましょう。

【防犯カメラの費用比較】

初期費用月額料金5年利用した場合の総額費用比較
買い切り10万円0円10万円
レンタル0円3,000円18万円
リース
0円2,500円15万円

このように、買い切りは初期費用が高額であるものの、長期的に利用するとレンタルやリースよりも総額が安くなるのです。

【防犯カメラのメンテナンスについて】

防犯カメラを長く使用する場合、年1回程度のメンテナンスが推奨されます。

レンタルの場合はメンテナンスも月額料金に含まれるケースが多いため、レンタル会社にすべて任せられます。対して、買い切りやリースはメンテナンスを自分でおこなわなくてはなりません

メンテナンスは自分でおこなうほか業者に依頼することもできますが、1回あたり1~3万円ほどかかります。

リースの場合は保守契約を結ぶことでメンテナンスや故障に対応してもらえるケースもありますが、詳しい料金は見積もりを取らなければわかりません。


3. 自分のアパートに防犯カメラは必要か判断する基準

防犯カメラを設置すべき条件やデメリットについて解説しましたが、より具体的に設置する必要があるかの判断基準を見てみましょう。

【防犯カメラ設置の判断基準項目】

空室対策をしたい
  • 空室率が高い
  • 空室になるとなかなか入居者が決まらない
  • 周辺の競合物件には防犯カメラが設置されている
犯罪が起きる前に対策したい
  • 周辺の治安が悪く、アパートでも犯罪がおきる可能性がある
  • 入居者に安心して暮らしてもらえるようにしたい
入居者が犯罪被害にあった
  • 入居者が空き巣に入られた
  • 入居者がストーカー被害にあっている
  • 入居者の車に傷がつけられた
ごみ捨てなどのルールを守らない入居者がいる
  • ごみの分別をせずに捨てている入居者がいる
  • ごみの排出日時を守らない入居者がいる
入居者以外がごみを捨てていくなどの迷惑行為をおこなっている
  • ごみ捨て場に入居者以外がごみを捨てている
  • 勝手に粗大ごみが置かれている
  • 入居者のごみが漁られている

上記のうち、一つでも当てはまるのであれば、防犯カメラの設置をおすすめします。

具体的に、防犯カメラをつけなかった場合の例をいくつか見てみましょう。

【問題を放置した場合と防犯カメラで対策した場合の比較例】

問題問題を放置した場合防犯カメラを設置した場合
周辺の競合物件には防犯カメラが設置されている物件選びの時点で防犯対策が不十分として、候補から外され空室が続く防犯対策がされているアパートとして、物件選びの候補に残り、選んでもらえる
入居者が空き巣に入られた防犯カメラもなく空き巣に入りやすい物件だと認知され、ほかの部屋も空き巣被害に遭う防犯対策がなされたため、犯行に及びにくくなったことで空き巣被害がなくなる
ごみの分別をせずに捨てている入居者がいる分別をちゃんとしていない人が増えてしまい、ごみ捨て場に収集されないゴミが溜まる防犯カメラで特定されるかもしれないと危惧した入居者が、しっかり分別してゴミ出しするようになる

勝手に粗大ごみが置かれている

粗大ごみが捨てやすい場所だと認知され、さらに粗大ごみが置かれるようになってしまう防犯カメラに映ることを警戒し、粗大ごみを置かなくなる

上記のように、問題を放置した場合、現状よりも状況が悪化する可能性があります。

防犯カメラは、ごみ捨てに関する問題やいたずらなど、オートロックやTVモニター付きインターフォンでは解決できない問題にも対応できます。

そのため、防犯カメラで解決できる問題が起こっているのであれば、前向きに設置を検討しましょう。


4. 賃貸アパートに防犯カメラを設置する際の5つのポイント

賃貸アパートに防犯カメラを設置する場合、次の5つのポイントを押さえておきましょう。

  1. 目的にあった防犯カメラを選ぶ
  2. プライバシーに配慮して設置場所を決める
  3. 効果的な場所に設置する
  4. 必ず「防犯カメラ作動中」のステッカーを貼る
  5. 映像の取扱いに対する運用の規定を定めておく

では、これらのポイントについて詳しく解説します。

4-1. 目的にあった防犯カメラを選ぶ

防犯カメラは、設置場所によって設置の目的が異なるため、カメラを使い分けることが大切です。適切な種類を選ばないと、設置しても効果が得られない可能性があります

どの種類を選ぶかは、設置場所や費用で考えましょう。

目的おすすめの種類
空室対策のために費用を抑えて設置したい広範囲を撮影できて価格が安いドーム型
空き巣などに対する防犯対策をしたい被害が出ても映像解析ができるボックス型
ごみ捨てのルールを守らない人やいたずらをカメラでけん制したい威圧感があり抑制効果が期待できるバレット型

また、防犯カメラによっては以下のような機能が搭載されているものもあります。

  • 動体検知
  • 夜間撮影
  • 顔認証

屋外に設置するなら夜間撮影機能が付いているものを選ぶなど、こちらも目的に合わせて選びましょう。

【防犯カメラ選びで迷ったら専門業者に相談】

防犯カメラの大まかな種類について紹介しましたが、さらに細かく見ていくと以下のようなことも考えなくてはなりません。

  • 電気工事の有無
  • 画素数
  • 録画方法

このように、考えなければならないことが多いため、知識がないと適切な防犯カメラを選べない可能性があります

そのため、購入する場合は問題に対して適切な防犯カメラを選べるように、専門業者に相談したり相見積もりを取ったりしましょう。

4-2. プライバシーに配慮して入居者に事前説明をおこなう

防犯カメラを設置する際には、プライバシーに配慮する必要があります。人によっては、防犯カメラが設置されることで「プライバシーの侵害だ」と感じることもあるからです。

プライバシーへの配慮が欠けていると、入居者からの訴えによって、せっかく設置した防犯カメラを撤去しなければならなくなることもあります。そのようなことが起こらないようにするためにも、事前に入居者への説明をしっかりしておくことが大切です。

説明をする際には以下の内容を明確に伝えるようにしましょう。

  • 防犯カメラを設置する目的
  • 防犯カメラの設置場所
  • 防犯カメラの撮影範囲
  • 映像の保存期間
  • 映像の取り扱い

もしも入居者から反発があった場合は、プライバシーの侵害になるような範囲は撮影しないことや、映像が流出しないようにしっかりと管理することを説明し、応じてくれるように話し合いましょう。

4-3. 効果的な場所に設置する

防犯カメラは目的に合わせ、効果的な場所に設置しましょう。

アパートに防犯カメラを設置する場合、設置場所は主に以下の3か所になります。

  • エントランス
  • ゴミ捨て場
  • 駐車場・駐輪場

では、これらの場所に設置するとどのような効果が得られるかについて見てみましょう。

4-3-1. 【設置場所1】エントランス

エントランスは、アパートに入るために必ず通る場所です。不審者や犯罪者もエントランスを通ってアパート内に侵入する可能性が高いでしょう。

そのため、エントランスに防犯カメラを設置しておけば、不審者や犯罪者の姿を効率的に撮影できます。不審者や犯罪者の人相や服装が確認できるように、エントランスに設置するカメラは高画質なものがおすすめです。

また、目立つ防犯カメラを設置しておくことで、アパートへの侵入をあきらめさせる効果も期待できます。

4-3-2. 【設置場所2】ゴミ捨て場

ゴミ捨て場に防犯カメラを設置すると、以下のようなトラブルを抑制できます。

  • 入居者がルールを守らずゴミを捨てる
  • 不審者がゴミを漁る
  • 入居者以外に不法投棄される

このような効果を得るためにも、「撮影されている」と分かるような存在感のある防犯カメラを設置することが大切です。

4-3-3. 【設置場所3】駐車場・駐輪場

駐車場や駐輪場に設置することで、以下のようなトラブルを抑制できます。

  • 車上荒らし
  • 自転車や車の盗難
  • 車や自転車へのいたずら

このようないたずらや犯罪は夜間におこなわれるケースも多いため、夜間撮影に適したカメラを設置するのがおすすめです。

【撮影範囲によってはプライバシーの侵害になる可能性がある】

設置場所を決めたら、どの位置に設置すればプライバシーに配慮できるかも考える必要があります。

たとえば、防犯としてエントランスに防犯カメラを設置したものの、ポストのダイヤルを回す手元が映ってしまえば、暗証番号が他人に知られてしまうと不安になる入居者もいるでしょう。

プライバシーマスク(特定の範囲以外は撮影されなくなる)機能が搭載されたカメラもあるため、特定の範囲だけ隠して撮影したい場合は、そのような防犯カメラを用意するのがおすすめです。

4-4. 必ず「防犯カメラ作動中」のステッカーを貼る

防犯カメラを設置するのであれば、「防犯カメラ作動中」のステッカーも貼っておきましょう。ステッカーを目立つように貼ることで、カメラの存在が強調されるため、より犯罪抑制の効果が期待できます

また、カメラの録画映像は個人情報に該当します。そのため、隠し撮りによる不正な手段で個人情報を取得していないことを明らかにするためにも、「防犯カメラ作動中」のステッカーで防犯目的であることを掲示する必要があります。

本来は、防犯対策でカメラを設置している場合や、録画データを6か月以内に破棄する場合には、目的の掲示をおこなう必要はないとされていますが、入居者のに対して防犯カメラの意味を周知するためにもステッカーは掲示しておいた方がいいでしょう。

ステッカーはAmazonなどで数百円から販売されています。

4-5. 映像の取扱いに対する運用の規定を定めておく

監視カメラの映像は入居者のプライバシーにかかわるため、運用の規定を定めておきましょう。

たとえば、アパート内で空き巣や暴力などの犯罪が発生しても、安易に映像を公開してはいけません。映像には事件に関係ない、ほかの入居者が映っている可能性もあるからです。

映像は大家のみが閲覧できるといったように限定しておきましょう。万が一、警察の要請があったときは開示するなど、ルールを明確にしておくことが大切です。


5. アパートの空室対策で防犯カメラを検討中ならほかの方法も検討しよう

アパートの空室対策として防犯カメラを考えているのであれば、以下のような方法も検討しましょう。

  • オートロックやTV付きモニターフォンの設置
  • 古い設備の更新
  • インターネット無料
  • 管理会社に依頼

では、これらの方法について紹介します。

オートロックやTVモニター付きインターフォンの設置

オートロックやTVモニター付きインターフォンも、防犯カメラと同様に人気の高い防犯対策です。冒頭でも紹介したように、賃貸物件を探している人の中には、オートロックやTVモニター付きインターフォンかどうかを重視する人が多くいます

特に女性の場合は、以下のようなことに不安を感じるという人は多いでしょう。

  • 鍵の締め忘れによる不審者の侵入
  • インターフォンに対してだれが来たのかわからないまま応対する

そのため、オートロックやTVモニター付きインターフォンではない時点で、入居を決めてもらえない可能性もあります。

オートロックを後付けする場合、1~10万円ほどかかります。TV付きモニターフォン自体は1万~3万円ほどで購入できますが、配線工事が必要な場合は工事費用もあわせて2万~7万円ほどです。

古い設備の更新

アパートの設備が古い場合は、それを新しいものに交換することで入居率を高められる可能性があります。

たとえば、以下のようなものです。

  • 給湯専用の給湯器を追い炊き機能付きのものに変える
  • トイレにウォシュレットを設置する
  • 電気コンロをIHコンロに変更する

上記のような設備は重視している人も多いため、入居率を高めたいのであれば交換を検討しましょう。

インターネット無料

大家さんがJ:COMなどに加入し、インターネットが無料で使えるようにするのもおすすめです。インターネットが無料で使えることは付加価値になり、入居率アップの効果が期待できます。

以下は、全国賃貸住宅新聞が2023年9月にアンケート調査をおこなった「入居者に人気の設備ランキング全国賃貸住宅新聞調査」顧客の希望が大幅に増えた設備ランキングです。

引用:全国賃貸住宅新聞「入居者に人気の設備ランキング全国賃貸住宅新聞調査」

このように、「インターネット無料」を希望する人が増えていることがわかります。

アパートの築年数が古く、家賃の値下げを検討している場合にも、インターネットを無料にすることで値下げせずに入居者を見つけられる可能性があるでしょう。

管理会社に依頼

空室対策がしたいのであれば、管理会社に依頼するのも一つの手です。

管理会社は客付のノウハウを持っているため、空室対策のためにあれこれ設備を変えなくても、入居者が見つかる可能性があります

また、ここまで解説したように、空室対策にはさまざまな方法があるため、どこから手を付けるべきか悩んでしまう大家さんも多いでしょう。そのような場合でも、管理会社に空室対策に最適なリフォームの提案などもしてもらえるため、適切に対策することが可能です。

なお、アパート経営で気にしなければならないのは空室だけではありません。
以下のようなさまざまなことに備える必要があります。

  • 家賃滞納
  • 入居者とのトラブル(騒音など)
  • 物件内での孤独死や事件

これらに備える場合も、自分で対策をするのは非常に困難であるため、管理会社に依頼するのがおすすめです。

空室対策やそのほかのトラブルにも備えたい場合は、管理会社に依頼することも検討しましょう。

【客付け力と充実した保証で選ぶならルーム・スタイル】

弊社ルーム・スタイルの場合は「年間入居率98%・平均入居1ヶ月の客付け」という実績があります。東京都の平均空室期間では約4.5ヶ月ですが、弊社では最短1日、平均1ヶ月で入居者様を獲得したケースもあります。

15年以上の実績による経験やノウハウがあるため、利益を最大化しながら短期間での客付けが可能です。効果が期待できる空室対策のご提案もおこなっています。

また、以下のように死亡保証や原状回復保証が管理プランに標準完備されているため、さまざまなリスクにも備えられます。

賃貸管理会社へ依頼する場合の手数量相場は家賃の5%ですが、弊社では上記保証が付いて「総合管理プラン」の管理委託料は3%です。

また、賃貸オーナーさまの状況に応じて、柔軟にプランをお選びいただけます。

空室対策やリスクへの備えにお悩みの方は、ぜひ弊社へご相談ください。



6. まとめ

この記事では、アパートに防犯カメラを設置すべきかを詳しく解説してきました。最後にまとめをご覧ください。

【アパートに防犯カメラを設置すべきケース】

  • セキュリティを強化したい場合
  • セキュリティの低さが原因で空室率が高くなっている場合

【防犯カメラ設置の判断基準項目】

空室対策をしたい
  • 空室率が高い
  • 空室になるとなかなか入居者が決まらない
  • 周辺の競合物件には防犯カメラが設置されている
犯罪が起きる前に対策したい
  • 周辺の治安が悪く、アパートでも犯罪がおきる可能性がある
  • 入居者に安心して暮らしてもらえるようにしたい
入居者が犯罪被害にあった
  • 入居者が空き巣に入られた
  • 入居者がストーカー被害にあっている
  • 入居者の車に傷がつけられた
ごみ捨てなどのルールを守らない入居者がいる
  • ごみの分別をせずに捨てている入居者がいる
  • ごみの排出日時を守らない入居者がいる
入居者以外がごみを捨てていくなどの迷惑行為をおこなっている
  • 捨て場に入居者以外がごみを捨てている
  • 勝手に粗大ごみが置かれている
  • 入居者のごみが漁られている

【防犯カメラを設置する際の5つのポイント】

  1. 目的にあった防犯カメラを選ぶ
  2. プライバシーに配慮して設置場所を決める
  3. 効果的な場所に設置する
  4. 必ず「防犯カメラ作動中」のステッカーを貼る
  5. 映像の取扱いに対する運用の規定を定めておく

【防犯カメラ以外で検討したい空室対策】

  • TVモニター付きインターフォンの設置
  • 古い設備の更新
  • インターネット無料
  • 管理会社に依頼

防犯カメラをアパートに設置するか迷ったら、判断基準や費用を確認して決めましょう。

また、空室対策のために防犯カメラを設置するのであれば、そのほかの対策も検討してみてください。

コメント

賃貸仲介から管理、売買までワンストップで対応
まずお気軽にご相談ください
賃貸仲介から管理、売買までワンストップで対応
まずお気軽にご相談ください