戸建を貸すか売るか判断したい!メリット・注意点など状況別に解説

「戸建てって、貸すこともできるの?」
「しばらく空き家になっちゃう戸建てを活用したいけど、貸すってアリ?」

転勤でしばらく家をあけることになった方や、相続で親の残した戸建てを取得した方など、「空き家になるぐらいなら貸したほうがいいかな」と思いつつも、不安を感じているという方は多いのではないでしょうか。

戸建てを賃貸物件として他人に貸し出すメリットは、家賃収入や劣化防止などです。しかしながら、一方で、「費用も意外とかかること」や「借り手が見つからない場合には家賃収入がゼロになることもある」など知っておくべき注意点も存在します。

この記事では、戸建てを“貸す”という選択肢について、メリットや注意点、失敗しないためのポイントを、初心者の方にもわかりやすく丁寧にご紹介します。

最後までお読みいただければ、あなたの状況に合った判断ができるはずです。ぜひ最後までお読みください。

目次

賃貸管理完全ガイド
依頼すべき理由

1. 戸建を貸すとは?メリット・注意点をまず知っておこう

戸建てを貸すというのは、独立した家(住宅)の所有権は持ったまま、第三者に貸して住んでもらうことをいいます。借りる側から見ると、いわゆる「借家」というもので、アパートやマンションの一室を借りると同じように、家を一軒借りるというイメージです。

マンションの一室を賃貸に出すケースはよく聞きますが、「戸建てを誰かに貸す」というケースはそれほど聞かないため、イメージができない方も多いかもしれません。

しかしながら、戸建てもマンションと同じように「賃貸物件」として人に貸し出すことが可能です。

最近では、広い空間やプライベート性を求めて「マンションではなく一軒家を借りたい」というニーズが増えており、これまで賃貸物件としての供給が少なかった戸建ても、最近では積極的に紹介してくれる不動産会社が増えてきています。

そのため、戸建てを「売る」以外の選択肢として「貸す」ことを検討してみる価値はあります。

ただし、戸建てを貸すにはメリットだけでなく、いくつか気をつけたいデメリットもあります。維持費がかかることや、契約方法、入居者とのトラブル、税金、管理の手間について、最低限知っておかなければ、「こんなはずじゃなかった」と後悔する羽目になりかねません。

この記事では、戸建てを貸すことで得られるメリット・デメリットをそれぞれ解説するとともに、状況別に「戸建てを貸すかどうか判断するポイント」まで、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。


2. 戸建を貸すことで得られる4つのメリット

まずは、戸建てを貸すことでどのような「良いこと」があるかを、詳しく解説していきます。

戸建を貸すことで得られる4つのメリット
・メリット1:住んでいる人から毎月家賃を受け取れる
・メリット2:空き家による劣化を防止できる
・メリット3:防犯対策になる
・メリット4:税金が6倍になるリスクを回避できる
・【結論】売却しないなら戸建てを貸すのはベストな選択肢といえる

もっとも大きなメリットとして「毎月家賃が入る」ということがありますが、それ以外にもメリットがあるのでしっかりと確認していきましょう。

2-1. メリット1:住んでいる人から毎月家賃を受け取れる

戸建てを貸すことで得られる最大のメリットは、住んでくれる人から「家賃(賃料)」を毎月受け取れることです。

戸建てをそのまま持っているだけだと、固定資産税やメンテナンス費用などの維持費がかかります。しかし、人に貸して家賃を受け取れれば維持費を差し引いてもプラスの収入を得られる可能性が高くなります。

戸建てを貸し出した場合の家賃は、地域や家の広さ、築年数によって異なりますが、

・都市部であれば月額10万円〜30万円程度
・郊外でも月額5万円〜10万円程度

が一般的な相場です。

たとえば、月額10万円の賃料で貸し出した場合には、年間の家賃収入は120万円です。実際にはここから経費(管理委託手数料など)を差し引きますが、毎月利益が残れば、長期的な資産形成にもつながります。

2-2. メリット2:空き家による劣化を防止できる

「空き家による劣化を防げる」というのも、戸建てを貸すことで得られるメリットのひとつです。実は、誰も住まないままにしておくよりも、誰かに住んでもらったほうが家が長持ちするのです。

旅行などで少し留守にしていただけでも、帰宅したときに「カビ臭いな」と感じることはありませんか?

空気の入れ替えがされないと家に湿気がこもり、カビが発生しやすくなります。少しの留守中でもカビが発生するのですから、長期的に空き家にすると早いスピードでカビが繁殖してしまいます。さらに、水道が使われないと、排水トラップ内の水がなくなり、下水からの悪臭や害虫が室内に入ってくる可能性もあります

建物というものは、使わないと劣化のスピードがものすごく早くなるものです。とくに、戸建てのような一軒家の場合、誰も出入りがない状態が続くため、アパートやマンションのような集合住宅よりも早く傷んでしまうのです。

さらに、誰も庭の手入れをしないと、草が伸び放題になったり、木が道路にはみ出してしまったりしてしまい、見た目が悪くなるだけでなく近隣トラブルにつながる可能性もあります。

人に住んでもらうだけで、自然と換気や水回りの使用が行われ、家の劣化を防ぐことができます。また、庭も最低限の管理がされることで、荒れ放題になるのを避けられます。

2-3. メリット3:防犯対策になる

戸建てを貸すことは、防犯対策にもなります。戸建てを空き家のままにしておくと、どうしても防犯面でリスクが高まるからです。とくに戸建ては、集合住宅と違って人の出入りが全くなくなるため、「人が住んでいない」ということが外から見てもすぐにわかってしまいます。

たとえば、郵便受けにチラシが溜まっていたり、夜でも真っ暗だったり、庭の雑草が伸び放題になっていたりするだけで、空き家だと気づかれてしまうのです。不審者に目をつけられやすくなり、空き巣やいたずら、放火などの被害に遭うリスクも高まります。

一方で、家を誰かに貸して住んでもらえば、それだけで防犯につながります。「人が住んでくれていること自体が防犯になる」というのは、大きなメリットです。

2-4. メリット4:税金が6倍になるリスクを回避できる

戸建てを貸すことで得られるメリットのひとつに、空き家を放置したことで税金が6倍になるようなリスクを避けられるという点があります。

実は、住宅が建っている土地には「住宅用地の特例」と呼ばれる制度があり、固定資産税が最大6分の1に軽減されています。しかし、長いあいだ人が住まずに放置されていると、倒壊の危険や衛生上の問題がある「特定空家等」という区分に指定されることがあります。

この「特定空家等」に指定されてしまうと、それまで適用されていた軽減措置が外れ、固定資産税が最大で6倍に跳ね上がる可能性があるのです。

家を人に貸して住んでもらっていれば、「住宅として使われている」と見なされるため、特定空家に指定される心配はなくなります。結果として、税金の負担を抑えた状態で家を維持することができます。

使わない戸建てを放置せずに貸し出すことは、思わぬ税金負担を避けるうえでも有効な手段といえるでしょう。

2-5.【結論】売却しないなら戸建てを貸すのはベストな選択肢といえる

「今は住んでいないけれど、将来的にまた住むかもしれない」「思い出のある家だから、いますぐ売却はしたくない」というケースでは、売らずにそのままにしておくよりも、人に貸して使ってもらうのがベストな選択肢となります。

なぜならば、戸建てに住まないあいだにはどんどん劣化が進んでしまいますし、防犯面でもリスクが高く、なにかトラブルがあれば家の価値が下がってしまう可能性があるからです。

つまり、売却するなら売却する、売却しないならば貸すのが最良の選択肢となるでしょう。

とはいえ、戸建てを貸すにはいくつかの注意点もあります。家を貸すことで得られるメリットが多い一方で、管理の手間や契約上のトラブル、入居者の選定などのデメリットも存在します。これらの点をしっかり理解した上で、貸し出しの準備を進めることが重要です。

次の章では、戸建てを貸す際に注意すべきデメリットやリスクについて解説していきます。

 


3. 戸建てを貸す前に知っておくべきデメリット・注意点

前章で解説したように、売却をしないことを前提に考えた場合には、戸建てを貸し出して有効活用することはとても良いことです。放置するとすぐに戸建て住宅は劣化してしまうため、人に住んでもらって対価を得られるのであれば非常に有効な選択肢といえます。

しかしながら、戸建てを貸すのにはデメリットや注意点も多く存在します。これを知っておかなければ、「こんなはずじゃなかった」と後悔する羽目になりかねません。

戸建てを貸す前に知っておくべきデメリット・注意点
・費用がかかるため必ず黒字になるとは限らない
・借り手が見つからずに家賃収入がゼロになることもある
・契約を疎かにするとトラブルが発生することがある
・オーナーとしての管理や確定申告の手間が発生する
・戸建てを貸す場合の収益性は高くはない
・一度貸してしまうと入居者の権利が強いので注意しよう(契約に注意)
・貸家の価値は下がりやすいため最終的な売却まで考えておく必要がある

どの項目も重要なので、戸建てを賃貸に出そうと思っている方はかならずしっかり理解しておくことが大切です。

3-1. 費用がかかるため必ず黒字になるとは限らない

戸建てを第三者に貸すと家賃収入を得ることができますが、「収入があれば必ず儲かる」というわけではない点に注意が必要です。

費用が家賃収入よりもかかってしまえば、赤字になってしまいます。また、貸し出す相手(入居者)が見つからなければ当然収入がゼロなので費用ばかりがかかることになります。

必要になる費用については「4. 戸建を貸すことで得られる収入と費用の比較」で詳しく解説しますが、毎月の家賃収入があっても、修繕費や管理費、さらには税金の支払いもあるため、思ったほど手元に残らないケースもありえます。

これらの費用をしっかりと見積もったうえで、家賃収入がどれくらいあれば安定して黒字になるのかをシミュレーションすることが大切です。もしも採算が合わなさそうな場合には、貸し出すのではなく売却を選ぶほうが良いケースもあります。

3-2. 借り手が見つからずに家賃収入がゼロになることもある

戸建てを貸し出すと、毎月の家賃収入が得られるのは大きなメリットです。しかし、借り手が見つからなければ当然家賃収入がゼロになるというリスクがあるのも知っておきましょう。

たとえば「立地があまり良くない」「家の築年数が古い」「家賃が周辺相場より高い」といった理由から、入居希望者が現れずに、数カ月あるいは1年以上空室になるケースもゼロではありません。

空室のあいだは当然のごとく家賃は入ってこず、固定資産税や管理費用などは変わらずに発生するため、赤字になる可能性が高いでしょう。とくに、「気合いを入れて戸建てをリフォームしたのに入居者が見つからない」となれば、大きな損失となりかねません。

戸建てを貸し出すことを決める前に不動産会社に相談して、

・戸建賃貸のニーズがある地域かどうか
・借り手が見つかりそうな戸建てかどうか
・いくらで借りてくれる人が現れそうか
・実際このエリアでの賃貸相場はいくらなのか

などを、しっかりとヒアリングしておくことが大切です。

3-3. 契約を疎かにするとトラブルが発生することがある

知識がないまま戸建ての賃貸契約を適当に済ませてしまうと、後々トラブルが発生してしまうことになります。起こりやすいトラブル事例と対策方法を自分でもしっかり知っておき、トラブルが起こらないような契約を結ぶ必要があります。

【戸建ての賃貸契約で起こりやすいトラブルと対策方法】

トラブルの例対策方法
親族や友人に口約束だけで貸してしまい、家賃を払ってくれなかった親しい相手でもかならず賃貸借契約書を交わし、家賃・支払期限・遅延時の対応を明記しておく
海外赴任中だけ貸したかったのに、帰国しても退去してくれなかった定期借家契約を結び「更新なし」と明記しておく
ペット禁止にしていたのに、犬を飼われてしまった契約書に「ペット不可」と明記し、入居時にも再確認する
エアコンを故意または雑に扱って壊されたが、入居者が修理費を払ってくれない    設備の扱いや破損時の責任について契約書に明記しておく
水回り(キッチンやトイレ)を入居者が詰まらせて放置した    設備トラブル時の連絡義務・費用負担のルールを契約書に記載しておく

こうしたトラブルを避けるために、かならず賃貸借契約書を交わしておき、とくに以下の基本項目は記載しておきましょう。

・契約の種類:期限を決めて貸し出す場合には「定期借家契約(更新なし)」にする
・家賃の金額と支払日:金額と日時を具体的に記載する
・敷金・礼金・更新料:金額と支払うタイミングを具体的に記載する
・使用目的:事務所や転貸は禁止など明記する
・修繕の負担:どこまでがオーナー負担か、どこからが入居者負担か
・退去時の原状回復:汚れ・破損の扱い、ハウスクリーニングの有無など
・禁止事項:ペット・楽器・喫煙・改築などの可否
・中途解約・立ち退き:解約する際のルール、通知の期限など
・連帯保証人・家賃保証会社:保証をつける場合の条件・連絡先など

オーナーが修繕を行う範囲を事前に決めておき、入居前に設備の状態を写真で残しておくことも大切です。また、なにかあった場合にしっかり対応してくれる管理会社を選ぶことも重要です。

「あたりまえ」と思うことでも、きちんと契約書に書いておくことがトラブル防止の第一歩です。わからないことは不動産会社に相談して、契約書をしっかり作成しましょう。

また、戸建て賃貸やトラブル対策に詳しい、しっかりとした不動産会社に依頼することが非常に大切です。

3-4. オーナーとしての管理や確定申告の手間が発生する

戸建てを貸し出す場合、賃貸契約を結べばもうやることはないと思われがちですが、実は入居者が決まったあとにも、オーナーとしてさまざまな管理や手続きが必要になります。

具体的には、入居者とのトラブルがないように、定期的な点検や修繕、家賃の回収、そして確定申告などです。以下は、賃貸契約後にオーナーが行うべき主な業務をまとめた表です。

【オーナーが行うべき業務】

役割内容
家賃の回収月々の家賃を期日通りに回収し、未払いがないか確認する
施設の点検定期的に設備や建物の状態をチェックし、必要な修繕を行う
入居者の対応入居者からの問い合わせやトラブル対応を行う
修繕の手配設備の故障や不具合があった場合、修繕業者を手配する
退去時の手続き退去後、物件の状態を確認し、清掃や修理を行い、次の入居者を探す
確定申告賃貸収入を含む年間収支を計算し、税務署に申告を行う
税金の支払い固定資産税など、必要な税金の支払いを行う

家賃の回収や入居者の対応、修繕の手配、退去時の手続きなどは、大変ならば管理会社に委託することもできます。管理会社に委託すれば、オーナーの負担を大きく減らすことができますが、管理費として家賃の3%〜10%程度を対価として毎月払うことになります。

このあたりの対応を煩わしく思う場合には、戸建てを賃貸に出すのではなく売却してしまうという選択肢が向いているかもしれません。

3-5. 戸建てを貸す場合の収益性は高くはない

戸建てを貸す場合、収益性は高くないことが多いので注意しましょう。特にアパート経営などと比較すると利回りも低く、収益面でのメリットは少ないといえます。

収益性が高くない原因には以下のようなものがあります。

・アパートと比べて需要が少ない:戸建て賃貸の需要はまだまだ少ない傾向にあり
・管理費や修繕費が高い:戸建ての場合、アパートに比べて管理費や修繕費が高くつくことが多い
・空室リスクが高い:戸建ては1軒しか貸せないため、空室になると収益が途絶えてしまう

「戸建てを貸すと儲かる」というイメージで利益を期待して始めることはあまりおすすめしません

あくまで「使わないあいだの活用方法」「人が住んでいたほうが劣化しないから」として考えて貸すのであればアリでしょう。

3-6. 一度貸してしまうと入居者の権利が強いので注意しよう(契約に注意)

戸建てを一度貸すと、入居者の権利が法律で強く守られているため、簡単には退去してもらえません。将来自分が住む予定があるなら、慎重に契約内容を検討する必要があります。

日本では「借地借家法」によって入居者の住む権利(居住権)が強く保護されています。貸主が簡単に「出ていってね」ということはできず、契約を解除することが難しいのです。たとえ契約期間が満了しても、入居者が継続を希望すれば基本的には更新されてしまいます。

立ち退きを求めるには裁判が必要になることもあり、多くの場合、立ち退き料を支払わなければならなくなります。こうなると時間もお金も大きく消耗します。

将来的に自分や家族が住む可能性がある場合には、「定期借家契約」など期間終了時に確実に退去してもらえる契約形態を選ぶことが大切です。

【普通借家契約と定期借家契約の違い】

項目普通借家契約定期借家契約
契約期間1年以上(2年としていることが多い)契約期間に制限はなく自由に設定できる
契約の更新貸主が正当な事由を示して拒絶しない限り更新される更新なし
退去してもらう条件正当な理由が必要(立ち退き料が必要なことも)契約満了で退去(原則拒否できない)
再契約の必要不要(自動更新)必要(再契約がないと住み続けられない)
借主の保護の強さ非常に強い普通借家よりも弱い(終了時の明確さがある)
契約時の説明義務通常の契約手続き書面による契約+終了の明示が必須
向いているケース長期間貸す場合決まった期間だけ貸したい・将来また使いたい場合

ただし、定期借家契約は、期間が終わると確実に退去してもらえる一方で、「更新できない」という点が借主にとっては不利に映るため、住み手が限られる傾向があります。

3-7. 貸家の価値は下がりやすいため最終的な売却まで考えておく必要がある

最後に注意点として、貸家の資産価値の下落についても考えておく必要性について解説します。

土地の価格は年数によって劣化することはありませんが、実は、建物部分の価値は時間とともに早いスピードで下落していきます。新築から10年程度で建物の価値は約半分、築20年程度でほぼゼロになるとも言われています。そのため、当面のあいだは「貸家」として賃貸収入を得る場合でも、将来的には家を売ることを考えておく必要があります。

立地や間取り、周辺の戸建て賃貸需要にもよりますが、築10年〜20年までは比較的安定して家賃収入を得ることができるでしょう。しかしながら、築年数が経つほどに建物の劣化が進み、修繕費が増えるなどのリスクを考慮する必要があります。

都市部のマンションでは、中古でも売却時に価値が上がるケースがありえます。しかしながら戸建ての場合は建物の価値が急速に下がり「古家付き土地」に該当することになります。古家付き土地は売れにくいため、更地にして売ることになるケースが多いでしょう。

こうした経緯があるため、戸建てを貸す際には、将来更地にして売ることを視野に入れておきながら、長期的なシミュレーションを考えておくと安心です。


4. 戸建を貸すことで得られる収入と費用の比較

ここからは、戸建てを貸すことで得られる収入と費用について、あくまで相場での解説ですが、詳しく解説していきます。

戸建てを貸すことで家賃収入を得ることができますが、それに伴ってさまざまな費用も発生します。赤字になるようであれば貸すメリットが少なくなるため、売却を検討した方が良いケースもあります。

お金の面から詳しく見ていきましょう。

4-1. 戸建てを貸すと得られる家賃収入の相場

戸建てを貸す場合に得られる家賃収入は、地域や築年数、間取り、設備の充実度などによって大きく異なります。

あくまでモデルケースとなりますが、築年数10年〜20年程度、ある程度利便性が高いエリアで、3LDK〜4LDK、ファミリー層向けの標準設備が整っているケースを想定すると、以下のような相場になります。

【家賃収入の相場(築年数15年・3LDK〜4LDKを想定)】

地域家賃相場(3LDK〜4LDK)
都心部(東京都23区内など)月15万円〜30万円程度
関東の郊外エリア(東京都下や埼玉・千葉・神奈川の都市部)月10万円〜25万円程度
地方都市(名古屋・福岡・札幌など)月5万円〜15万円程度
地方の住宅地月3万円〜8万円程度

表を見ると分かるように、エリアによってかなり家賃相場が変わってくる点に注意が必要です。人口減少・高齢化が進む地域や公共交通機関が不便な地域などでは、家賃を安くしても借り手が見つからないケースもあるため注意しましょう。

また、交通の便や周辺環境、間取り、建物の外観、土地の形、用途地域などさまざまな要素が家賃にかかわってくるため、実際には戸建て1軒1軒で賃貸価格は変わってきます。

貸し出す前に不動産会社に「いくらで貸せそうか?」を相談しておくことが大切です。

4-2. 戸建てを貸すときにかかる費用の相場

家賃収入があっても、それがすべて手元に残るわけではありません。貸し出すにあたっては、初期費用や月々の支出がかかります。

初期費用の相場
・築浅で条件の良い戸建ての場合:クリーニングと募集費用のみで10万〜30万円程度
・築20年以上などで修繕が必要な場合:100万円以上かかることもある
維持費の相場
・賃料や管理委託の内容、修繕の必要性によって異なるため一概にはいえない
・管理費は、家賃の5~10%程度が一般的

主な費用の内訳は以下の通りです。

【最初にかかる費用(入居前・入居時)】

費用の種類内容タイミング金額の目安(参考)
修繕・リフォーム費用外壁や屋根の補修、クロス張替え、水回りの交換など。貸し出す前/入退去時数万円~100万円以上
ハウスクリーニング入居前の清掃やエアコン洗浄など。入居前/退去後2~5万円程度
仲介手数料不動産会社に入居者を紹介してもらった際の手数料。入居時家賃1カ月分が一般的

【毎月の維持費として定期的にかかる費用】

費用の種類内容タイミング金額の目安(参考)
管理委託費用管理会社に家賃回収やトラブル対応を委託する場合の費用。毎月家賃の5~10%程度
火災保険料建物にかける火災保険年1回(または数年ごと)2万~5万円程度/年程度
固定資産税所有している土地・建物にかかる税金年1回(市区町村から通知)年間10万〜20万円程度(地域・評価額による)
所得税・住民税家賃収入に対する課税(確定申告が必要)年1回(確定申告時)所得によって異なる
設備修繕費給湯器・エアコン・水回りなどが故障した場合の修理費故障や不具合が発生したとき数万円〜20万円以上になることも

費用は、管理会社に管理を依頼するかや、物件の広さ、所得合計などによって変わってきます。人によってかなり違いがあるため、自分の場合は費用がいくらか計算してみることが大切です。

また、設備が壊れたときの修理費や、ある程度年数が入ったときの修繕費も見積もっておく必要があります。

4-3. どのくらいの利益が残るか試算してみる

戸建てを貸し出すことで家賃収入を得られますが、実際にどのくらいの利益が残るのかを知るためには、収入と支出を整理してみることが大切です。

あくまでシミュレーションですが、家賃15万円の場合の家賃収入と費用を計算してみます。

家賃収入:毎月15万円(年間180万円)
初期費用:合計42.5万円
・リフォーム修繕費(15万円)
・清掃費用(5万円)
・仲介手数料(15万円)
・保証会社利用料(7.5万円)
維持費:合計43万円/年
・管理費(10%の管理会社に委託する場合):毎月1.5万円(年間18万円)
・固定資産税・都市計画税:10万円
・火災保険:5万円
・修繕費用:10万円

1年目の収支を計算すると、家賃収入180万円−初期費用42.5万円−維持費43万円で、利益は94.5万円となります。

※実際には、年間で得た利益に対して確定申告を行って、所得税・住民税を納める必要があります。年収400万円の会社員の場合、所得税10%・住民税10%で合計20%のケースが多いので、利益94.5万円の20%=約18.9万円を税金で収めます。そのため、最終的な手元に残る利益は約75.6万円となります。

2年目・3年目は、初期費用がかからないため、家賃収入180万円−維持費43万円で、利益は137万円となります(所得税・住民税は考慮していません)。

このように長期的なシミュレーションを行い、年数に応じた修繕費も確保して、売却とどちらが良いかを判断するのがおすすめです。また、金額以外の面でも、管理の手間や空き室リスクも考慮したうえで、判断するのが安全です。


5.【状況別】戸建てを貸すか売却するかおすすめの選択肢

ここまで、戸建てを貸すメリットとデメリット(注意点)、得られる収入と費用についても解説しました。

素人が安定的に高い収益を出すのは簡単ではないため、結論からいうと、戸建てを貸すのに向いているのは、「短期間だけ貸す人」と「本気で長期の賃貸経営をする覚悟がある人」のどちらかです。

また、なぜ戸建てを貸し出そうと思ったのか、その状況によっても、貸すか売却するかのおすすめ度合いが異なります。以下に、状況別の「貸すか売却するかおすすめの選択肢」をまとめてみました。

【状況別・貸すか売却するかおすすめの選択肢】

出張などで別の場所に住むため一時的に空き家になる人・一時的に貸すのがおすすめ
戸建てを相続した人・今後住むか迷っている場合は、一時的に貸し出すのはあり
・今後住む可能性がないなら、売却がおすすめ
・本気で賃貸経営をするならば、長期的に貸し出す
離婚や別居などで家に住まなくなった人・すぐに売却を決断できないときには、一時的に貸すのはあり
・少し考えて数年後に売却するか決めるのがおすすめ
老後にマンションや施設に住み替えた高齢者・貸し出すときの手間を考えると売却がおすすめ
子どもが独立して広い戸建てが不要になった人・貸し出すときの手間を考えると売却がおすすめ
・収益を生み続ける見込みがあるなら、賃貸経営を検討してみる価値はあり

以下、シチュエーションごとに解説するので、自分の状況に照らし合わせてみてください。

5-1. 出張などで別の場所に住むため一時的に空き家になる人

出張などで一定期間だけ家を離れる人には、戸建てをその期間だけ貸すのがおすすめです。

使わない間の空き家リスクを回避できるだけでなく、家賃収入で維持費を補えるからです。ただし、トラブルなく自宅に戻れるように「定期借家契約」を締結して、契約期間終了後に確実に自宅に戻れるようにしましょう。

5-2. 戸建てを相続した人

相続した家をどう活用するかまだ迷っているならば、契約期間を決めたうえで一時的に貸すのはありでしょう(定期借家契約や一時使用賃貸借契約)。相続後すぐに住む予定がなかったり、手放す決心がついていない段階では、空き家にしておくよりも貸した方が経済的・防犯面でも安心だからです。

たとえば、親の戸建てを相続したがどう使うか決めかねている場合、2年ほど定期借家契約で貸してみることで、その間に売却か住むかの判断を落ち着いて検討できます。

ただし、相続した戸建てに「今後住むつもりがない」「自分には不要」と判断できているならば、管理や修繕費の負担が大きくなる前に売却するのが得策です。

一方、長期的に賃貸経営を考えるのであれば、しっかりと知識をつけたうえで、利益が出る見込みを持ってから始めるのが現実的です。

つまり、相続した戸建てをどうするか迷うときは「まず短期的に貸す」、不要なら「売却」、賃貸経営をするなら「慎重に準備」と、状況に応じた選択が重要です。

5-3. 離婚や別居などで家に住まなくなった人

離婚や別居で家に住まなくなった場合も、すぐに売却を決断できないときには、短期で期間を決めて貸すのは有効でしょう。貸しているあいだ家賃で住宅の維持費をまかなって、心の整理をつける時間にもなります。

しばらく貸し出してみて、賃貸経営として成り立つのかなど様子を見るのも一つの選択肢です。離婚後に名義が自分のままの家をすぐに手放したくない場合、2〜3年貸すことで冷静に次の方針を考える余裕が生まれます。

急いで売るよりも、短期で貸して「保留」にしておく選択肢も、気持ちの整理に役立つことでしょう。

5-4. 老後にマンションや施設に住み替えた高齢者

高齢者が戸建てを離れて住み替える場合、住まなくなった戸建ては、賃貸に出すよりも売却を検討するほうが安心でしょう。

戸建てを貸すには、入居者対応や修繕対応、確定申告などの手間が発生します。高齢の方にとっては、その管理が大きな負担になりかねません。また、信頼できる管理会社を探す手間や、将来的な空室リスク、建物の老朽化による修繕負担もあります。

たとえば、80代で施設に入居された方が自宅を貸し出す場合、入居者からの問い合わせやトラブルに自ら対応するのは困難です。たとえ管理を委託しても、修繕の意思決定や税務対応は本人か家族に任されることが多く、精神的・時間的な負担が残ります。将来、相続を見据えた資産整理としても、早期売却が有利になることがあります。

このように、高齢者の住み替え後は「収益よりも手間を減らす」視点が大切です。特にご自身や家族の負担を軽くしたい場合は、売却を選ぶのが現実的です。

5-5. 子どもが独立して広い戸建てが不要になった人

広い戸建てからダウンサイジングして新しいマンションなどに引っ越した場合には、今後その家に住む予定がなく、特別な執着がないのであれば、売却を検討するのが合理的です。

ただし、収益を生み続ける見込みがあるなら賃貸も有力な選択肢です。

広い戸建ては固定資産税や維持費が高く、使わないまま所有するだけで負担になります。加えて、高齢になるほど管理や清掃なども手間に感じやすくなります。一方で、立地や建物の状態によっては賃貸収入を得られる可能性もあります。

たとえば、都心にある築浅の戸建てであれば、ファミリー層に人気があり、安定的に貸せる可能性があります。そのような物件は、長期的に家賃収入を得る手段にもなります。一方、郊外や老朽化した戸建てでは空室リスクや修繕コストがかかりやすく、売却のほうがスムーズな資産整理につながります。

まとめると、「今後の利用予定がない」「管理の負担を減らしたい」なら売却が適していますが、「賃貸経営で利益を出せる見込みがある」「資産として持ち続けたい」ならば、貸す選択も考えてみましょう。

5-6.【結論】戸建てを貸すか迷う場合には不動産会社に相談してみよう

戸建てを「貸すか」「売るか」で迷ったら、賃貸も売却も両方扱っている不動産会社に相談するのがおすすめです。

それぞれの選択肢にはメリット・デメリットがあるため、自分一人で判断するのは難しいこともあります。両方の知識を持つプロに相談すれば、自分の状況に合った最適な選択肢を見つけやすくなります。

たとえば、「数年後には戻る可能性があるけど、それまでに収益も得たい」といった場合、定期借家契約で一時的に貸す提案が受けられるかもしれません。また、「今後住む予定はないが修繕費が心配」という人には、早めの売却が有利だとアドバイスされることもあります。

中立的に両方のシミュレーションをしてくれる会社なら、より納得感のある判断ができます。

このように、どちらにすべきか判断がつかないときは、売買・賃貸どちらも対応できる不動産会社に相談して、冷静に比較検討することが大切です。


6. 戸建てを貸すと決めた人向け!後悔しないためのポイント

最後に、戸建てを貸すと決めた方向けに、「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためのポイントについて解説していきます。

6-1. 契約内容に気をつける(一時的に貸す場合)

戸建てを貸すときに、契約の種類や退去時の条件をしっかり決めておくことが何よりも大切です。

とくに「一時的に貸したい」というケースでは、かならず「定期借家契約」を選びましょう。定期借家契約は、事前に設定した契約期間だけ借りることができ、更新は行われません(両者の合意があれば再契約は可能です)。

契約終了後に退去してもらうことができるため、期間を決めて貸したいときに使用される契約です。間違って通常の契約方法(「普通借家契約」)を結んでしまうと、退去してもらうのが難しくなりますので注意しましょう。

不安な方は、一時的に家を貸したい人向けの「リロケーション」専門の会社に相談してみるのも良いでしょう。当社ルーム・スタイルもリロケーションの物件管理に自信がある会社なので、ぜひお気軽にご相談ください。

6-2. なるべく手間がかからない管理方法を選ぶ

住まないあいだだけ戸建てを貸すなら、できるだけ手間がかからない管理方法を選ぶことが大切です。

入居者が決まって賃貸契約が終わってからも、入居者とのやり取りや設備の修繕対応、家賃の集金など、意外とオーナーがやるべき細かい作業が発生します。ご自身で管理することも可能ですが、慣れないと手間がかかり、精神的な負担になることもあります。

とくに出張や転勤などで遠方に住んでいる場合は、対応が難しくなるケースが多くなるでしょう。

手間を軽減したいならば、賃貸管理会社に管理を委託して、家賃の徴収や入居者からの問い合わせ対応、設備の修理手配などを代行してもらいましょう。なかには、家賃保証や設備保証が付いているプランもあります。

6-3. 万が一に備えて適切な保険に加入しておく

戸建てを貸し出すときには、万が一のトラブルに備えて、賃貸用に適した保険に加入しておくことが大切です。

自分で戸建てに住む用に加入していた火災保険では、「賃貸用途」についてはカバーされない可能性があるため、保険会社に問い合わせてみて、必要に応じて保険内容を見直すことが必要です。

・オーナー(貸主)は基本的に「建物に対する火災保険」に入っておく(必要に応じて賃貸向けの「家主賠償責任保険」も検討)

・入居者(借主)には、自分の家財を守るための「家財保険」や「借家人賠償責任保険」の加入を条件とするのがおすすめです。

すでに加入している保険会社に「一時的に戸建てを貸したい」と相談して、適切なプランに変更できるか確認してみましょう。不動産会社を通じて保険加入を案内してもらうこともできます。

6-4. 入居者トラブル回避のために現状を記録しておく

入居前の室内や設備の状態を、写真や書面でしっかり記録しておくことで、後々のトラブルを防ぐことができます。

賃貸では、退去時に「これは借主が壊したのか、それとも最初からあった傷か」でトラブルになることがよくあります。明確な記録がないと、貸主・借主どちらの責任か曖昧になってしまうからです。

たとえば以下のようなポイントを押さえておくと安心です。

・壁や床の傷、設備の劣化などは、入居前に細かく写真を撮って記録しておく
・破損・故障の可能性がある箇所(網戸、換気扇、水回りなど)は、動画で記録しておくのもおすすめ
・契約前に「どこまでがオーナーの責任で修理対象となる設備なのか」を不動産会社を通じて文書化しておくと安心です
(例:「エアコンが故障した場合はオーナー負担」「照明の電球交換は借主負担」など)
・契約書の「設備表」や「特約欄」に修繕範囲を明記しておくと、のちのトラブルを減らせます

設備の範囲と修理の負担区分は、入居者が入る前に不動産会社と一緒にすり合わせておくとスムーズです。記録を写真や書面に残しておけば、退去時も安心して対応できます。

6-5. 適切な家賃設定や入居者募集に強い不動産会社を選ぶ

戸建てを短期的に貸すときは、家賃の相場に合った設定と、入居者をしっかり見つけてくれる不動産会社を選ぶことがとても大切です。

家賃を高く設定しすぎると借り手が見つからず、逆に安くしすぎると収支が赤字になってしまいます。また、空室が長引くと、固定資産税や管理コストだけがかかってしまう可能性もあります。

信頼できる不動産会社であれば、相場にあった適切な家賃設定や、早期の入居者確保が期待できます。

具体的には、以下のような不動産会社を選ぶと安心です。

・地域の戸建て賃貸に詳しく、周辺相場に基づいて適切な家賃設定をしてくれる
・戸建ての一時貸し(リロケーションなど)短期契約の実績がある
・SUUMOやホームズなど複数のポータルサイトに積極的に掲載してくれる
・早期入居につながるような、内覧写真や物件紹介文の質が高い
・契約書の内容や管理業務の説明が明確で、丁寧に対応してくれる
・入居審査や退去時のフォローまで一括で任せられるサポート体制がある

不動産会社によって得意分野や対応の丁寧さが異なります。2〜3社に相談して、対応の違いや家賃設定の提案内容を比較してみるのもおすすめです。自宅を大切に扱ってくれるパートナーを選ぶことが、安心につながります。


7. 戸建を貸すか迷うならルーム・スタイルにご相談ください

「戸建てを貸したいけれど、本当にうまくいくか不安」という方こそ、賃貸仲介にも賃貸管理にも売却にも強いルーム・スタイルにご相談ください。

ルーム・スタイルは、「売却するか貸すか迷っている方」や「とにかく手間をかけたくない方」にぴったりの不動産会社です。売却・仲介・賃貸管理まで一括して対応しており、「入居率98%」という高い実績も魅力です。

「まずは短期間だけ貸したい」「戻って住む予定もあるから慎重に進めたい」といったご相談にも、個別の戸建ての特徴やオーナー様の状況に応じて、丁寧にアドバイスいたします。

また、ルーム・スタイルでは、高い集客力を誇る不動産仲介サービスと、手厚いサポート体制の賃貸管理サービスの両方を提供しています。これにより、実際に戸建てを貸すことになった場合にも、強力にサポートすることが可能です。

以下からは、ルーム・スタイルの特徴の中でも「スピーディーな客付け(集客力の高さ)」と「低価格で充実の管理プラン」の2つについて詳しく解説します。

7-1. スピーディーな客付け(集客力の高さ)

ルーム・スタイルは、業界のなかでも非常に高い入居率や客付けスピードの早さを誇る会社です。

ルーム・スタイルが管理する物件の年間平均入居率は98%以上です。さらに、東京都の平均空室期間は約4.5ヶ月ですが、ルーム・スタイルでは、最短1日、平均1カ月で入居者様獲得という実績があります。

この高い入居率を実現できている理由は、以下の要素にあります。

(1)多様な集客チャネルで多くの入居希望者にリーチできる

ルーム・スタイルでは、SUUMOやホームズなどの主要な不動産ポータルサイトに加えて、SNS広告や自社サイト【高級賃貸.com】を活用して、幅広い層へのアプローチを行っています。

この多角的な集客方法によって、物件に興味があるユーザーを集めて、入居希望者が見つかるまでの期間を短縮しています。

(2)早期客付けのために物件の見せ方にこだわっている

早期に客付けできる理由は、物件の見せ方(広告)にとことんこだわっているからです。たとえば、お部屋の写真は眼レフ・広角カメラで写真撮影して、各媒体に掲載しています。

高性能なカメラで撮影することで、お部屋の印象が明るく・広くなり写真を見られた方の内見率アップに繋がります。

さらに、「見やすく・的確」な情報が満載の募集図面で、入居希望者に魅力を伝えます。

7-2. 低価格で充実の管理プラン(24時間365日対応)

ルーム・スタイルでは、入居者やオーナー様からの問い合わせや対応を迅速に行うために、徹底した体制を整えています。この迅速かつ丁寧な対応により、オーナー様は安心して任せることができ、空室が長期間発生するリスクを大幅に軽減できます。

(1)コールセンターによる24時間365日対応を実施

ルーム・スタイルでは、入居者のクレーム対応はもちろん、設備トラブル、深夜の鍵の紛失などにも迅速に対応できるよう、24時間365日でコールセンターが対応できる体制を整えています。

水漏れ・鍵の紛失・騒音など、トラブルは夜間や休日にも発生します。迅速な対応ができることで、入居者の不満が蓄積されず、退去リスクの低減につながります。夜間や休日に入居者から連絡があっても、すべて管理会社が一次対応してくれるため、オーナーの精神的・時間的な負担が大きく減ります。

(2)高品質の管理業務をリーズナブルな管理委託費で提供している

東京近郊における賃貸管理委託費の相場は、家賃の5%前後と言われていますが、ルーム・スタイルの総合管理プランは「3.0%(税込)」とリーズナブルです。

ただし、前述したとおり、リーズナブルでも粗悪な管理では意味がありません。ルーム・スタイルは低価格ながら6つの保証で安心です。

さらに、【総合管理プラン】をご利用いただければ、当社の定める設備の修理について、1工事5万円(税込)、トータル賃料の1カ月分まで、オーナー様に代わって当社が修理手配・費用負担いたします。

管理委託手数料なしの「募集のみプラン」、管理委託手数料3%〜4%の「総合管理プラン」(設備保証なしプランと設備保証ありプラン)、サブリースプランもご用意しております。ぜひ低価格かつ高品質なルーム・スタイルの賃貸管理サービスをご利用ください。


まとめ

本記事では、戸建を貸す場合のメリット・デメリットなどについて解説してきました。最後に、要点を簡単にまとめておきます。

◆戸建を貸すことで得られる4つのメリット
・メリット1:住んでいる人から毎月家賃を受け取れる
・メリット2:空き家による劣化を防止できる
・メリット3:防犯対策になる
・メリット4:税金が6倍になるリスクを回避できる
・【結論】戸建てを貸すのは売却せず有効活用するベストな選択肢

◆戸建てを貸す前に知っておくべきデメリット・注意点
・費用がかかるため必ず黒字になるとは限らない
・借り手が見つからずに家賃収入がゼロになることもある
・契約を疎かにするとトラブルが発生することがある
・オーナーとしての管理や確定申告の手間が発生する
・戸建てを貸す場合の収益性は高くはない
・一度貸してしまうと入居者の権利が強いので注意しよう(契約に注意)
・貸家の価値は下がりやすいため最終的な売却まで考えておく必要がある

◆【状況別】戸建てを貸すか売却するかおすすめの選択肢
・出張などで別の場所に住むため一時的に空き家になる人:一時的に貸すのがおすすめ
・戸建てを相続した人:迷っている場合は一時的に貸す、済む可能性がないなら売却がおすすめ
・離婚や別居などで家に住まなくなった人:決断できないときに一時的に貸すのはあり
・老後にマンションや施設に住み替えた高齢者:売却がおすすめ
・子どもが独立して広い戸建てが不要になった人:手間を考えると売却がおすすめ

戸建を貸すかまだ迷うならば、ぜひルーム・スタイルにご相談ください。物件の個別の状態やオーナー様の状況に応じて、最善の活用方法を一緒に考えていきましょう。

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